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■ Windows XP のメンテナンス
    Windows XP のメンテナンス作業のうち、ユーザー側で実践して欲しい項目をまとめてみた。専門知識が必要と思われるところ、理解できないところについては、経験者のサポートを得て実施してください。画像が見難い場合は、画像をクリックしてください。(このページは予告無く変更されます。)

  1. まず、起動ディスクを作成する。

    Windows XP 起動ディスクを使用すると、ブート可能な CD-ROM を使わずにオペレーティングシステムの新規インストールを実行できる。また、自動的に正しいドライバを読み込んで、CD-ROM ドライブへアクセスし、新しいインストールのセットアップを開始する。しかし、Windows XP には起動用フロッピーディスクを作成する機能がない。起動ディスクは、マイクロソフト社の Webサイトからイメージファイルをダウンロードして作成する必要がある。Windows XP SP2 の場合は、次の手順で作成する。

    1. フォーマット済みのフロッピーディスク(6枚)を番号をつけて準備しておく。

    2. 下記のWebサイトのいずれかをクリックして、使用中のOSに対応するファイルをダウンロードする。

      -Windows XP Home Edition SP2 用起動ディスク
      -Windows XP Professional SP2 用起動ディスク

    3. ダウンロードしたファイルは実行形式なので、それをダブルクリックして実行する。

      使用許諾の確認画面が表示され、これに「はい」ボタンをクリックして合意するとコマンドプロンプトが表示され、フロッピーへのデータのコピーが開始される。メッセージに基づき入れ替えていけば、起動フロッピー一式を作成できる。

    Windows XP が起動しない場合、Windowsロゴが表示される寸前に「F8」キーを押し、ブートメニューを表示させることができるかどうかが、修復のポイントである。これができないなら、起動CDまたは起動フロッピーで起動し修復作業を行なうことになる。 起動ディスクは、何だかのシステムエラーにより Windows が起動しなくなった場合のレスキューディスクとして重要である。起動 CD と同様、準備しておくことをおすすめする。



  2. XPをクリーンアップする

    使い続けるうちに HDD に蓄積されたファイルは肥大化してきて、HDD の残容量は少なくなる。これは、NTFS でも FAT でも同様であり、ビデオなどの大容量メディアファイルを扱うケースほど著しい。一時ファイルやインターネット・キャッシュ、アプリケーションのアンインストール・ログなど、放っておくとどんどん増える。レジストリにも不要なエントリが残り、これらは、Windows の機能では削除できないから困る。さらに、これらの不要なファイルやレジストリが、システムの不安定化の原因になることがある。(アンインストールに失敗したアンチウィルスなどで経験済みのユーザーも多いだろう。)

    究極のクリーンアップは、リカバリー機能で、購入時点の真っ白な状態に戻すことであるが、これではこれまでのダウンロードや設定もやり直しであり、安易にできる作業ではない。 まず、Windows XP 標準の機能を使用して不要なファイルやアプリケーションを削除するのがよいだろう。次に、フリーウェアや市販のツールで、Windows XP 標準の機能では実行できないクリーンアップを行うことをおすすめする。

    1. ディスククリーンアップ
      ▼マイコンピュータ>ドライブを右クリック>プロパティ>ディスクのクリーンアップ
      ▼スタート>すべてのプログラム>アクセサリ>システムツール>ディスククリーンアップ


      デイスククリーンアップは、一時ファイルなどとして Windows が保存しているファイル、バックアップのためにアプリケーションやツールが独自に保存しているファイルなど、通常残しておく必要のないファイルを削除しようというもの。設定にもよるが、意外と多くの不要ファイルが存在する。XP では、上記の方法で実行し、不要ファイルを削除することができる。

      「ドライブの選択」で「OK」をクリックすると数種類の項目と空き容量が表示されるので、「0」でない項目にチェックを入れて「OK」をクリックし削除すればよい。「Temporary Internet Files」と「ダウンロードされたプログラムファイル」は、Webブラウザで表示したページやファイルのキャッシュであり、再び同じページを表示しようとした際に、HDD のデータを使って高速に表示するために使用される。

      「古いファイルの圧縮」は、標準設定の場合50日以上参照されていないファイルを圧縮してファイル容量を小さくするだけで、ファイルは削除されない。圧縮処理を実行するとディスククリーンアップの処理時間が極端に長くなり、圧縮後のファイルを参照する時間も長くなるので注意する。

      ディスククリーンアップを実行しても、システムファイル等の重要なファイルは削除されることはない。定期的にディスク クリーンアップを実行することで、不要ファイルが蓄積することを防止できる。その他の削除ツールの利用も可能である。

      ■IEのインターネット一時ファイルを増やさないために
      ▼IE>ツール>インターネットオプション>全般タブ>[インターネット一時ファイル]の[設定]>使用するディスク領域

      「Temporary Internet Files」(インターネット一時ファイル)を保存するディスク容量は、IEなら「インターネットオプション」で変更することができる。少なめに設定すれば、ディスク容量を節約しブラウザのパフォーマンスを向上させることができる。また、「詳細設定」タブの「セキュリティ」下にある「ブラウザを閉じたとき、[Temporary Internet Files]フォルダを空にする」という項目に、チェックすると、IEの終了時に自動的に一時ファイルを削除できる。



    2. アプリケーションのアンインストール

      まず、インストールされているアプリケーションの中から、利用していないものを削除しよう。特に、日本メーカー製のパソコンには大手プロバイダへの接続ツールやワープロ、ゲーム、家計簿ソフトなど、多数のアプリケーションがプリインストールされているモデルが多い。これらの中から使わないものを削除すれば、HDD容量をかなり節約でき、起動も速くなる可能性がある。これらは、「プログラムの追加と削除」から、またはそれぞれのアプリケーションのアンインストールプログラムにより、アンインストールすることができるはずである。(アンインストール機能の付いていないアプリケーションは要注意。)

      節約できる容量は、インストールフォルダ(通常は「Program Files」の中にある)のプロパティで確認できる。アンインストールするかどうかは、このディスク容量と再インストールの手間、利用する度合いを比較して判断しよう。フォントやサンプル集等でかなり容量を食うワープロソフト等は、利用するものだけ残しておけばよいだろう。

      ■不要な Windowsコンポーネントの削除
      ▼スタート>コントロールパネル>プログラムの追加と削除
      ▼マイコンピュータ>プログラムの追加と削除


      これは、Windows インストールCDが添付されている場合のみ利用してください。
      Windows コンポーネントとしてインストールされているプログラムの削除は、「プログラムの追加と削除」ウインドウの左側にある「Windowsコンポーネントの追加と削除」から行なう。Windows XPに標準で付属する Internet Explorer、Outlook Express、Windows Messenger、MSN Explorer、ゲーム等のアクセサリが削除できる。(何の機能かわからない場合は削除しないでください。)

    3. レジストリの整理
      ▼スタート>ファイル名を指定して実行>regedit

      アプリケーションをアンインストールしたのに、不要なエントリとしてレジストリに残ってしまう場合がある。専門家は、レジストリエディタ(regedit)でこれらを削除できるかもしれないが、一般ユーザーはツールを使用してこれを削除することができる。レジストリ内の余計なキーが削除されると、起動時に Windows による読み込みが効率化され、起動も速くなる。長期間使用したパソコンほど起動が遅くなる傾向があるが、その原因のひとつと考えられる。

      レジストリのクリーンアップは、 Windows の機能ではできないため、「Norton System Works」、「DiskX Tools」等の市販のツールで行なってください。



  3. XP のパフォーマンスをアップする

    Windows XPには、ビギナーでも簡単にパフォーマンスをチューニングできるように、様々な工夫が盛り込まれている。しかし、これらの設定を上手に使いこなしているユーザーは意外に少なく、多くのユーザーは購入時点の最も重い設定のまま使用している。特に非力なパソコンを使用しているユーザーは、アニメーション効果等、負荷の大きい機能を無効にして使用することにより、XPの高速化を図ることができる。

    パターンは、■設定を変える、■レジストリを編集する、■ツールを実行する、の3つに分類できる。それぞれのポイントを理解し、できるものから実施して欲しい。

    1. ディスクデフラグの実行
      ▼スタート>すべてのプログラム>アクセサリ>システムツール>ディスクデフラグ

      ご存知の「デフラグ」が、 XP では「ディスクデフラグ」と呼ばれ機能強化され、最適化前後の断片化の状況がビジュアルに比較できるようになっている。使用頻度にもよるが、月に1回は実行して欲しい。数時間かかる場合もあるため、余裕のあるときにスタートさせてください。(クリーンアップ後に実行すると処理時間を短縮できる。)



    2. 視覚効果を無効にする
      ▼スタート>コントロールパネル>(パフォーマンスとメンテナンス)>システム>詳細設定タブ>パフォーマンスの[設定]>視覚効果

      Windows XP は、メモリー管理の仕組みが改善され、アニメーション、フェード、スライドなどの視覚効果を存分に利用できる。購入時やインストール時には、これらの効果がほとんど有効になっている。鬱陶しく感じる場合は、これらの効果を無効にして表示のパフォーマンスをアップさせることができる。非力なパソコンほど効果が大きい。



    3. 画面のプロパティの変更
      ▼ディスクトップを右クリック>プロパティ>設定タブ>画面の解像度/画面の色

      VGAメモリーが少なめの廉価版パソコンは一般的に、グラフィック性能が低い。この場合は、画面の解像度を小さく、画面の色を低くすることにより、パフォーマンスが向上し、表示も安定する可能性がある。「画面の色」が「最高(32 ビット)」に設定されている場合は、「中(16ビット)」に変更すると、画面表示の負荷が軽くなる。(写真画像の修整等、微妙な色彩表現が重視される処理の場合は「最高」に戻して使用する。

      その他、アクティブディスクトップを無効にしたり、壁紙の設定をやめる(「背景」を「なし」にする)のも効果的だが、デスクトップの再表示のスピードに変化が感じられないなら元に戻す。

    4. メモリのチューニング

      XPは、搭載メモリが128MBあれば問題なく動作するように設定されているが、それ以上の大容量メモリを搭載しているパソコンでは、容量に応じてメモリを最適に活用できるよう、設定を変更しなければならない。512MBを超えるメモリーを搭載しているパソコンなら、ぜひ設定を見直してみることをおすすめする。

      ■システムキャッシュの割り当てを増やす
      ▼スタート>コントロールパネル>(パフォーマンスとメンテナンス)>システム>詳細設定>パフォーマンスの[設定]>詳細設定タブ>[メモリ使用量]の[システムキャッシュ]にチェック

      現在販売されているパソコンの多くは、256M〜512MB程度のメモリが搭載されている。メモリは Windows やアプリケーションが使用するだけでなく、頻繁に使用されるデータを一時的に保存する「システムキャッシュ」のためにも使われる。このシステムキャッシュのためにより多くのメモリを割り当てる程、処理は速くなる。この容量は XP が自動的に調節するが、プログラムを優先するか、システムキャッシュを優先するかを、ユーザーが指定することができる。購入時にはプログラムを優先する設定になっているので、大容量のメモリを搭載しているパソコンなら、システムキャッシュを優先に設定することで、パフォーマンスが向上する可能性がある。特に、ディスクとのやり取りが多い処理(DVD の作成、CD-R の作成等)には効果的である。




      ■入出力メモリーサイズの調整
      ▼スタート>ファイル名を指定して実行>regedit
      「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management」を開く。「IoPageLockLimit」というキーがなければ「DWORD」のキーとして新規に作成し、サイズを指定する。16進数または10進数にして入力する。(元に戻す場合は、キーを削除するか、「0」を設定する。)

      HDD とメモリの間のデータの転送速度は、パフォーマンスを左右する最も大きな要因である。大きなデータを読み書きする場合、これらのやり取りは一定の大きさごとに分割して扱うのだが、この分割サイズの設定を大きくすることで、データ転送効率を向上させ、結果的にパフォーマンスの大幅な向上が期待できる。

      たとえば、搭載メモリが256MBの場合は「2MB」、512MB以上搭載している倍は「4MB」程度、1GB程度搭載している場合は「8MB」に設定するのが妥当である。

      <512MB搭載の場合:16進数で4MBを指定した例>


      ■不要なDLLを素早くメモリーから解放する
      ▼スタート>ファイル名を指定して実行>regedit
      レジストリエディタを使って、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer」を開く。「AlwaysUnloadDLL」という「DWORD」のキーを作成し、値を「1」に設定する。(元に戻すにはキーを削除する。)

      Windows環境で稼動するプログラムの多くは、まず「EXE」ファイルが実行され、必要な「DLL」ファイルを呼び出して処理を行なうように設計されている。この際「DLL」ファイルは、処理が完了しても、再度の呼び出しに備えてしばらくの間メモリ上にロードされたままになっている。このDLLが占有するメモリ領域は、他のアプリケーションがそれを必要とした際に開放される。つまり、最初にDLLを呼び出したアプリケーションが終了した時に、すぐに解放するように設定すれば、他のプログラムの動作時にこの処理が必要なくなりアプリケーションの起動はそれだけスピードアップすることになる。




    5. 起動時の設定を変更する

      Windows の稼動中は、ユーザーが手動で実行し使用しているアプリケーション以外に、たくさんのプログラムやサービスが同時に稼動している。(ご存知の「タスクマネージャ」を起動すれば「プロセス」タブで確認できる。)特に日本のメーカー製のパソコンほど、数多くの使わないプログラムが影で稼動している傾向が高い。自分が利用しないプログラムを起動しないよう設定すれば、システムの負荷が軽くなり、起動も速くなる。

      ただし、システムの重要なサービスまで停止してしまうと、Windows が正常に動作しなくなる危険性もあるため、よくわからないプログラムやサービスについては設定を変更しないように注意する。

      ■不要な常駐プログラム/サービスを起動させない
      ▼スタート>ファイル名を指定して実行>msconfig

      Windows は、起動時に数多くの機能を読み込みメモリに常駐させる。この中には、有用で不可欠なシステム機能もあるが、常駐させる必要のないものやユーザーの使い方によっては不要なものもある。このような常駐プログラムを起動しないように設定すれば、メモリも節約でき、起動時間も短縮できる。

      まず、「Windows Messenger」や「Real Player」等は、そのプログラムの設定ウインドウで、常駐するかどうかを設定できる。このようなアプリケーションは、オプション設定で起動時常駐のチェックを外してください。常駐解除の設定ができないアプリケーションの場合は、「システム構成ユーティリティ」(msconfig)の「スタートアップ」タブで、起動したくないプログラムのチェックを外せばよい。よくわからない場合は、「システム構成ユーティリティ」で「コマンド」の部分を広げて確認できる。(Windowsの機能の設定を変更してはならない。)

      ■起動時のWindowsロゴを表示させない
      ▼スタート>ファイル名を指定して実行>msconfig

      起動時に表示される Windows ロゴとステータスバーを非表示にすると、起動時間を数秒短縮できる。ロゴ表示を無効にするには、W起動ドライブのルート・フォルダに存在する「boot.ini」ファイルを編集する。「boot.ini」ファイルには隠しファイル属性が付けられているので、マイコンピュータまたはエクスプローラの「ツール」の「フォルダオプション」を変更して隠しファイルも表示するように設定すれば、「boot.ini」ファイルを開いて編集できるようになる。「システム構成ユーティリティ」の「BOOT.INI」タブの「/NOGUIBOOT」にチェックを入れる。

      設定を変更すると、次回起動時に「システム構成ユーティリティを使って...」という内容のダイアログが表示されるので、ダイアログの左下のボックスにチェックを入れてください。チェックしないと起動時に毎回システム構成ユーティリティが起動する。

    6. 高速化ツールを利用する

      フリーウェアや市販のツールの中にも、パフォーマンスアップのためのより詳細な設定が行なえるものがある。各々の機能を理解した上で使用して欲しい。

      Win高速化 PC+
      DiskX Tools



  4. ハードウェアのメンテナンスとスピードアップ

    1. チェックディスク(chkdsk)を定期的に実行する
      ▼スタート>すべてのプログラム>アクセサリ>コマンドプロンプト>chkdsk

      ハードディスクの異常や不良セクターを発見し、修正する。(エラーを修正するためには「chkdsk /f」を実行する。)
      不良セクターが頻繁に発生するようなら、HDD の寿命と考えて、早期に交換した方がよい。



    2. 高速 HDD に交換する

      5400rpm なら 7200rpm 以上の HDD に交換すれば明らかに速くなる。また、ATA33、66の規格のパソコンは、ATA100、ATA133、Serial ATA 等の高速規格をサポートする PCIカードを装着して各々の規格の HDD を接続すると、驚くほど速くなる。ただし、高速 HDD は発熱量が大きいため、熱による損傷も起きやすい。冷却ファンが有効な、まともなパソコンに限り、おすすめである。ノートパソコンの場合は、熱対策としてわざと発熱量の少ない低速 HDD を使用する傾向にあるので、安易に交換せず、メーカーのサポートに実績を確認してみるとよいだろう。

      なお、リカバリー、ボリューム・コピー、再インストール等のスキルも必要になるので、それなりの知識のあるユーザーが行なうべきである。

    3. メモリアップ

      搭載メモリが128MB未満なら、メーカー純正または互換性の保証されているメモリカードを追加してみることをおすすめる。規格については仕様書またはWebの仕様を見て確認してください。

    4. 設定とファイルのバックアップ
      ▼スタート>すべてのプログラム>アクセサリ>システムツール>ファイルと設定の転送ウイザード

      このウイザードを使用して、アプリケーションの設定情報や 「マイドキュメント」内のファイルや Outlook Express のメールなどのファイルを抽出し、転送することができる。バックアップツールとして使用することをおすすめする。ただし、完全には復活できないデータもある。

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