問題判別とシステムツール
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Windows98のトラブルシューティングのノウハウと、代表的なシステム診断および修復のためのツールの紹介です。 このページは一部上級者用の内容を含んでいるため、問題判別に関する知識を十分習得した上でご利用ください。 具体的な使用方法については各ツールの解説とヘルプを参照してください。(このページは予告なく変更されます。) ご要望はこちらまで
●パソコンの故障と修理
パソコンは非常に数多くの部品(アセンブリ)により構成されている精密機器です。普通に使用しているうちは何ら問題なく稼動していますが、無理を強いたり手荒に扱ったりすると、驚くほど簡単に故障します。そして、寿命があります。例えばCPUはクロックアップなどしない限り故障することはめったにありません。(10年程度は稼働し続けるのが普通です。)しかし、冷却ファンの能力が低下したり、ほこりのクリーニングをしないと壊れます。HDD、フロッピー、などは明らかに寿命があります。
耐久時間にはかなりバラツキが見られます。外れれば数ヶ月・数年で壊れるかもしれません。 とくにHDD、フロッピーは起動がすんなり行かず、二度、三度と 再起動をしなければならない様なら危険です。
部品ごとの故障の可能性を分析すると次のように要約できます。
○故障し難い部品:カード、ボード、メモリー、CPU
○故障し易い部品:HDD、FDD
○あたりはずれの激しい部品:モニター、HDD
メモリーも何度も抜き差しを行うと接触部分が劣化しトラブルの原因になります。(汗で腐食が進行して接触不良を起こすこともある。) モニター・ディスプレィは購入後1年以内に異常が発生するケースが以外に多い。CPUはオーバークロックなどせずに許容範囲の温度で使用していればめったに故障することはありません。最も故障が多いのがHDDです。HDDは高速に回転する円盤に磁気ヘッドを近づけ読み書きする装置です。衝撃でヘッドが円盤に触れた瞬間、円盤に傷ができ、その部分は読み書き不可能な不良セクタになります。落としただけでかなり高い確率で二度と使えなくなってしまいます。(構造上の問題といえます。)
故障したパソコンの部品を修理することは非常に難しい。メーカーのドックに持ち込んでも個々の部品を修理するのではなく、故障した部品を見つけ出し、その部品を交換することになります。したがって、保障期間が切れたパソコンの修理には故障した個所を見つけ出す技術員の人件費と交換する部品代がかかります。言い換えれば、故障した部品が特定でき、それが市販されている標準規格の部品であれば、自分で交換することは可能です。
パソコンを故障させず使っていくために重要なことは、異常が発生したらその時点で原因を究明し、被害が広がらないうちに対策を講じることです。特にHDDの故障は、フリーズが多くなった、カタカタ音がでた、ファイルが読めなくなった...のように徐々に症状がひどくなる場合が多い。保証期間内ならHDDを交換してもらえるのに、我慢して使っていたために大事なデータも無くし、部品代と修理代も請求された、ということになりかねません。そのためには異常を感じたら症状を記録しすぐに技術員や詳しい人に相談することをおすすめします。
○修理を依頼する前に
パソコン本体がおかしければ、まず、電源を落としてからパソコンを再起動してみてください。再起動によって直るケースもあります。周辺機器がおかしければ、ドライバを削除して再インストールすれば正常に戻る場合もあります。特定のソフトが悪さしている場合もあります。
OSからインストールし直すことも、リカバリーCDで購入時点の状態にもどすこともできます。基本的にソフトのトラブルは修理に出しても無意味です。特に「フリーズ」などは、ほとんどソフトとリソースが原因で発生します。冷静になって原因を絞り込んでみてください。
マニュアル、ヘルプ、インターネットのFAQに同様のトラブルの情報が記載されていませんか?
○保証書と保証期間
最近はメーカーの保証に加えて、販売店での全損保証制度も充実してきました。本体や高額な部品を購入する場合は加入することをおすすめします。(故障の内容によって有利な方を適用するのがよい。)保証期間は、通常本体で1年、周辺機器で6ヶ月が一般的ですが、メーカーにより異なるので確認してください。また、保証期間内でも次のようなケースは有料修理となるので注意してください。
1.保証書の紛失。
2.保証書に必要事項(名前、住所、電話番号、販売店印)が記入されていない。
3.自分の過失による故障。(落とした、電源オフ、お茶をこぼしたなど)
購入から5年経過していたら、買い換えを検討してください。一般に、メーカー純正部品は5年経つと供給されなくなります。
○修理の窓口
保証期間内であれば販売店で交換、というのが理想でしょうが、メーカーのサービスセンターに連絡しなければならない場合もあります。(S社、A社など)筆者の場合は、症状についてはメーカーのサービスに連絡して情報を得てから、適切な処置を行うようにしています。例えば、最近43000円で購入したS社のモニターが故障しましたが、S社のサービスセンターに電話し症状を話したところ、ブラウン管の故障らしく、8万円程かかってしまうことがわかりました。これを修理に出すと大赤字になります。見積もりだけでも3000円程度かかります。保証期間が切れたら、故障しても安易に修理を依頼せず、おおよその修理代を問い合わせてから判断しましょう。販売店に依頼すると手数料が上積みされ時間も余分にかかります。なお、設置先にて修理をしてもらう場合も引き取ってもらう場合も、長々と苦情などいわないように心がけましょう。(時間で作業している技術員の邪魔になると追加料金払うことになるかもしれません。)
修理に出す場合は、必要な付属品が何か確認の上、添付してください。(ACアダプタなど)
●問題判別
よく発生する(?)フリーズやページ保護違反エラーをはじめ、多種多様なWindowsの問題判別を簡単に行なえるほど筆者は修行を積んでおりません。まして初心者・初級者の方がそのような問題を独力で解決するのは大変難しいことだと認識しています。個人的な見解ですが、Windowsは問題判別がし難いデザインのOSのように思います。症状によっては、どこにあるのか定かでないさまざまなツールを使ったり、最初から起動しなおしてセーフモードに変えたりログを取ったり...問題・障害が発生した時の状況を記録しユーザーにわかりやすく翻訳して情報提供することができないのです。この部分を強化しない限り、パソコンの能力がいくら向上しても信頼性は向上しません。
以下に、大まかな問題判別の方法を記述します。現象に応じて、これらの方法に加えてシステムツールを使用してみてください。これでどの程度解決できるかわかりませんが、少なくともメーカーの窓口やインターネットのFAQに問い合わせる際の援助にはなると思います。(2000年2月より出荷されているWindows2000は、安定稼動が特徴のOSで、フリーズが少なくなるという観点からは期待できます。しかし、その他のトラブルが果たしてどれだけ改善されるのか...)
○Windowsヘルプ(F1キー)のトラブルシューティングで検索してみる。
○コントロールパネルの”システム”でデバイスが正しく稼動しているか確認する。
○セーフモードで起動して同じ問題が発生するか確認する。 (CtrlキーまたはF8キーを押し続けてWindowsを起動する。)
○ログモードで起動してログを取り、起動に失敗しているファイルやデバイスがないか確認する。(C:\Bootlog.txt,C:\Bootlog.prv)
○カード、周辺装置、増設メモリなどを外して起動してみる。
○BIOSの設定を変更してみる。(例:”Power Management”を”Disable”にする。)
○一般保護違反のログを出力する。(C:\Windows\error.log)
○常駐するアプリケーションや監視機能を停止させてみる。(ウイルスチェッカー、省電力機能など)
○直前にインストールしたアプリケーションをアンインストールしてみる。
○画面の解像度や色を低く設定したり、アクティブデスクトップや画面の特殊効果を停止してみる。
○メーカーのホームページの技術情報やFAQで同様の問題を検索する。
○Windows障害報告ツールでレポートする。
○トラブル・シューティング用のユーティリティ(市販またはフリーウェア/シェアウェア)を実行してみる。
その他、Windows98 SE(セカンドエディション) のハードウェアに関するトラブル情報は、”Microsoft
Windows 98 Second Edition README:ハードウェア”(C:\Windows\Hardware.txt)を参照してください。
参考:Windowsのトラブルシューティングに関する情報を提供している代表的なホームページ
Microsoft
Online Support Win98 PREVIEW WinFAQ
●主なトラブルの原因
トラブルが発生するのはそれなりの原因があるからです。以下に、考えられる原因とトリガーを列挙します。具体的な対処法については「代表的なトラブル・シューティング例」を参考にしてください。意外に、単純なケアレスミスや勘違いによるものが多いと感じます。トラブル発生の際にチェックシートとして使っていただくと原因究明の一助になると思います。
○電源ケーブルの抜け、接触不良。
○モニターケーブルの抜け、接触不良。
○キーボードとマウスのケーブル差し違え。
○キーボードに物が載っている。キーボードに水をこぼした。
○フロッピー・ドライブにフロッピーが入ったまま起動。
○SCSI機器のIDの重複。
○SCSI機器のケーブルの全長が長過ぎる。
○SCSI機器のケーブルの接触不良。
○SCSI機器のターミネータ設定ミス。
○周辺機器の交換、追加。
○仕様の異なるメモリーカードの追加、交換。
○メモリーカードの接触不良。
○IDE機器(HDD、CD-ROMなど)の信号ケーブルの差し間違え。
○IDE機器のマスター、スレーブ設定の間違い。
○オプション・カードの接触不良。
○オプション・カード・スロットの間違い。
○強い振動による衝撃。
○停電、強制電源オフ。
○強制終了。
○省電力機能の不具合。
○静電気を多量に帯電したまま内部の部品に接触。
○メモリーの絶対容量不足。
○HDDの絶対容量不足。
○BIOSのバージョン違い。
○BIOSの設定違い。
○SCSI BIOSのバージョン違い。
○Windowsのアップグレード。
○ドライバーの種類、バージョン違い。
○DirectXのバージョン違い。
○重い(不正な)ゲームソフトの実行。
○「システム」の設定を手動で変更した。
○16ビット・プログラムを多数共存させた。
○大容量データ、マルチメディア・データの読み込み、編集、印刷。
○インターネット・ブラウザの使い過ぎ。
○不正なホームページからの攻撃。
○他ユーザーからの攻撃。
○ウイルスの攻撃(破壊型ウイルスの活動)。
○複数のプログラム(ウインドウ)を同時に開き過ぎた。
○Windowsまたは他プログラム起動中に別のプログラムを起動させた。
○監視ソフトを起動し常駐させた。
○常駐プログラムの実行中に別のソフトをインストールしようとした。
○不正なスクリーンセーバーが稼動した。
○システム・ファイル、アプリケーション・ファイルの破損。
○スケジュール・タスクの設定エラー。
●システムツール
Windows98のCD-ROMに含まれるツールを中心に紹介しています。主要なツールは、スタートメニュー>プログラム>アクセサリ>システムツールから実行することができます。市販のパソコン誌の付属CD-ROMやネット上のライブラリーにも様々なツールが登録されています。まずは使ってみること、これは便利!と思ったらアップデートに備えて入手先をお気に入りに追加しておきましょう。
|
ツール名 |
ファイル名等 |
機能概要 |
| システム情報 | Msinfo32.exe | システム全般(ハードウェア、コンポーネント、ソフトウェア環境)の情報取得と各種ツールの実行(ツールバーの”ツール”に診断ツールがまとめられています。) |
| ワトソン博士 | DrWatson.exe | システムに障害が発生したときにシステムのスナップショットを作成、障害の検出、障害が起きたソフトウェアの特定および原因の説明 |
| システムファイルチェッカー | Sfc.exe | システムファイルの変更の検査と元のファイルへの修復 |
| システム設定ユーティリティ | Msconfig.exe | 起動オプション、システムファイル(Config.sys,Autoexec.bat,System.ini,Win.ini)、スタートアップの変更 |
| レジストリエディタ | Regedit.exe | レジストリ・ファイルの編集(バックアップをとってから編集すること。レジストリの知識の無いユーザーは安易に編集しないこと。) |
| レジストリチェッカー | Scanregw.exe Scanreg.exe |
レジストリの修復、圧縮、バックアップ、DOSモードでのリストア |
| システムエディタ | Sysedit.exe | システムファイル(Config.sys,Autoexec.bat,System.ini,Win.ini,Protocol.ini)の編集 |
| システムモニタ | Sysmon.exe | ダイアルアップアダプター、カーネル、ディスクキャッシュ、ファイルシステム、メモリマネージャ、Microsoft ネットワークに関する項目(例:CPU使用率)の使用状況表示 |
| リソースメーター | Rsrcmtr.exe | システム・リソース(ユーザー、GDI)の使用状況表示 |
| スキャンディスク | Scandskw.exe Scandisk.exe | 各ドライブの検査と破損したエラーの修復 |
| デフラグ | Defrag.exe | 各ドライブの最適化と圧縮(スキャンディスクの後で実行するのが普通) |
| PMTSシュート | Pmtshoot.exe | サスペンドから復帰できないなど、電源管理のトラブルに対処 |
| バージョン競合マネージャ | Vcmui.exe | システムファイルの変更を監視し更新後のトラブル時に更新前のファイルを復元 |
| DirextX診断ツール | Dxdiag.exe | DirectXコンポーネントやドライバーの情報入手、問題の診断、システム設定の最適化 |
| 自動スキップドライバ | Asd.exe | コンピュータの起動時に Windows 98 の応答が停止した場合、その原因を特定して記録 |
| File Information | Fileinfo.exe | ファイル名、拡張子からWindows98のシステムファイルを検索(Win98リソースキット) |
| チェックリンク | Chklnks.exe | リンクの切れたショートカット・ファイルの発見(Win98リソースキット) |
| Tweak UI | フリーウェア | 各種リペア機能、アプリケーションエラーのログなど |
| 窓の手 | フリーウェア | 総合環境改善ユーティリティ(レジストリ、システムファイルのバックアップなども可能) |
| Disk Salvage Tools | シェアウェア | 認識できなくなったディスクボリュームを復旧するためのツール。 |
| Norton System Works | SYMANTEC社 | おすすめの総合トラブル解決ツール(予防保守、処理速度向上、トラブルシューティングもOK) |
*見つからない場合は、WindowsのCD-ROMからインストールしてください。(Norton System Works または Utility は別途購入要。)