Windows と Mac の接続

このページでは、Windows と Macintosh(Mac OS) のデータ交換とコミュニケーションを成功させるための情報を提供している。下記の内容は、Windows ユーザーと Mac ユーザー共に知っていて欲しいが、このページを見る Mac ユーザーはほとんどいないはずである。Mac ユーザーとメールやファイルの交換を行う Windows ユーザーは、まず、相手の Mac ユーザーにこの内容を教えていただきたい。そうすれば、情報交換の際のトラブルはほとんどなくなるはずである。なお、Mac については最新のテスト環境がないため、一部調査した範囲での記述です。(このページは予告なく変更されます。) 問い合わせはこちらまで

Boot Camp について

当サイトでは、DOS/V仕様のパソコンに関するサポートを有料で実施しています。Intel社製CPUを搭載するMacintoshにWindows Xp SP2環境を実現する「Boot Camp」は、Mac OS の機能として位置づけられております。当方サイトでは、「Boot Camp」に関するいかなるサポートも提供する予定はありませんので、ご了承ください。


●基礎知識:Windows と Mac は何が違う?

○ファイル形式

-Mac は マックバイナリ形式を使う

Mac のファイルは、Windows と異なり、「マックバイナリ」と呼ばれる形式を使用する。この形式には、「データフォーク」(実データ)と「リソースフォーク」という2つの領域があり、送信の際には、この領域を1つにまとめ、さらに、128バイトのヘッダー(含作成者、作成日等のファイル属性)が付加される。リソースフォークは、カスタムアイコン、プレビュー画像、ファイルを開いたときのウィンドウサイズ等のデータ、Windows では拡張子や関連付けに相当するデータ等が含まれる。さらに、コメントが付加される場合もある。

Windows のファイルは、「データフォーク」の部分のみで、ファイル名の「拡張子」(.xxx)によって開くアプリケーションを決まるのであるが、Mac では、「リソースフォーク」に記述されたデータを見て開くアプリケーションを決める。このため、拡張子は必要なく、同じファイル形式(たとえばJPG)でもファイルごとに異なるアプリケーションを割り当てることができるのである。残念ながら、この「リソースフォーク」の情報は、Windows の標準機能では認識できないため、「リソースフォーク」を外し、ファイル名に拡張子を付けてやる必要がある。

-Windows、DOSのファイル構造

データフォーク

-MacBinary の送信時のファイル構造

ヘッダー
データフォーク
リソースフォーク
コメント

Windows ユーザーにとっては、Windows と Mac で共用できる JPEG、GIF、TXT、WAV、MPEG 等のファイルタイプについては、データフォークの部分だけ送ってもらえれば充分であり、それ以外の部分を受け取ってもエラーの原因になるだけである。つまり、Windows 側では、オープン・再生ができない不正なファイルということになってしまう。Mac 環境では送信や圧縮時にはリソースフォーク等も含めるのが標準のため、Windows ユーザーに送る場合は、データフォークのみを送るようにする工夫が必要になる。Mac で扱うファイルには、他にも、BinHex (添付ファイルやWeb上のダウンロードで使用するファイル形式)などがある。いずれの形式のファイルであっても、Windows の下で扱えるようにするためには、データの部分のみを取り出して、拡張子を追加する必要がある。

リソースフォークの後ろにはコメントが付加されることもあるが、コメントの保存に関してはアプリケーションによって対応が異なる。このコメントだけを取り除くフリーソフトもある。

○ファイルシステム(HDD、フロッピー、リムーバブル・メディア)

-Mac で使用されるフォーマット

  1. HFS
    Mac OS 標準のフォーマットで、フロッピー、市販のMO、古い HDD に使われている。
  2. HFS+
    Mac OS 8.1 以降に使用されている大容量メディア向けの拡張フォーマット。ロングファイルネームをサポート。OS X 以降ならこれを使用するのがおすすめ。
  3. UFS(Unix File System)
    クライアントとしては一般的には使用しないが、サーバーに使用される可能性があるフォーマット。

-Windows で使用されるフォーマット

  1. SDF(スーパーフロッピー フォーマット)形式の FAT(16)
    フロッピー、市販のMOに使われている。
  2. SDF形式の FAT32
    Windows 95 OSR2 以降に使用されている大容量メディア向けの拡張フォーマット。
  3. FDISK形式の FAT(16)
    昔使用された HDD 用のDOSフォーマット。
  4. FDISK形式の FAT32
    Windows 95 OSR2 以降に使用されている大容量メディア向けの拡張フォーマット。
  5. NTFS
    Windows NT、Windows 2000、Windows XP の HDD に採用されているフォーマットで、最近の XP パソコン はほとんど NTFS5。

どの Windows も、DOS フォーマット(FAT)なら読むことができる。Mac OS は、NTFS を 認識しないが、DOSフォーマット(FAT)なら認識できる。(100%とは言えないが。) そこで、フロッピー、ZIP、MO等のリムーバルメディアでのファイル交換は、DOS でフォーマットしたメディアを使うのが一般的である。ただし、Mac でファイルを標準で保存すると、リソースフォークや Finder 情報も、各々別のファイルとして保存されるので、Windows ではデータフォークだけを取り出さなければならない。

ファイル名の長さや使える文字も異なるので、特殊文字やロングファイルネームは使わない方が安全である。また、OS のバージョンによって、読めるメディアの最大容量に制限があったり、標準では読めない場合があるようである。最大容量のMOメディアを使用するような場合は事前に相手側の仕様を調査しておく必要がある。

○CD-R/RW

CD-R/RW に書き込んで交換する場合は、交換する OS のレベルにより、フォーマット形式とファイル名の制限を検討する必要がある。Mac 同士、Windows 同士でも読めない場合がある。

  1. 日本語ファイルネームとロングファイルネームを使用しない場合

    ISO 9660(レベル1)の規格で焼けば、Windows でも Mac でも読むことができる。ただし、ファイル名に日本語は使えず、8.3形式(ex. GOMA1234.ZIP)。

  2. 日本語ファイルネームを使用せず、ロングファイルネームを使用する場合

    ISO 9660(レベル2)なら31文字(含区切りドット)まで使用できるが、半角数字に英大文字とアンダースコアのみ。フォルダ(ディレクトリ)は 8階層まで認識できる。

  3. 日本語ファイルネームおよびロングファイルネームを使用する場合

    Mac 側で Apple ISO( ISO 9660 Apple 拡張機能) を使用して焼けば、Mac リソースフォーク等の情報を持したまま、Windows でも、ISO 9660 レベル2 として読むことができる。この場合、日本語ファイル名は、Windows でも表示することができる。

    「Hybrid CD-ROM」(Mac でも Windows でも読むことができるCD-ROM)を指定して焼けば、Mac 用の HFS フォーマットと Windows用の ISO 9660 フォーマットの両方式で記録でき、両フォーマットでデータの共有が可能である。たとえば、画像を集めた CD-ROM では画像データを「共有」にし、Mac 用、Windows 用の再生ソフトを用意することで CD-ROM の容量を有効に使える。つまり、「Hybrid CD-ROM」にして、「HFS か HFS+」と「Apple ISO か Joliet」を使えば、Windows と ほとんどの Mac OS で読める CD にすることができる。ただし、低バージョンの OS はロングファイルネームが正しく表示されない、拡張子が3文字まで、などの制限があるので注意する。

    注:「Joliet」は、ロングファイル名のファイルを記録するためにマイクロソフト社が開発した CD-ROM の論理フォーマット。

コンピュータが扱う CD には、この他にも拡張形式が存在し、複雑怪奇な世界になっている。基本は、どの OS で作成し、どの OS へ渡すのか、これが明確になった時点で CD のフォーマットを決めるということである。

○DVD

これは、OSに依存するのではなく、DVD の書き込み規格に依存する。つまり、DVD-R に焼けば、DVD-R をサポートする DVD ドライブなら読める可能性が高い。(メディアの品質により100%読めるとは限らない。) Mac 側で DVD-RAM に焼いた DVD は、DVD-RAM に未対応のドライブでは、Mac であれ Windows であれ見ることはできない、ということである。

DVD のファイルフォーマットは、UDF か UDF Bridge であり、UDF なら最近の Windows も Mac もサポートしているはずである。(古いモデルは別途ドライバーをインストールしないと見れない場合がある。)UDF Bridge なら、UDF が読めない場合でも ISO 9660 のディスクとして読める可能性が高い。(この場合ファイル名は 8.3 形式になる。)

問題は、書き込みソフトによっては、Windows の FAT32、Mac の HFS/HFS+ でも焼くことができることである。大容量のバックアップメディアとしては極めて有益なのだが、受け取った側は、いったいどのフォーマットのディスクなのかわからず、混乱する可能性が高い。「DVD-R 対応のドライブで再生してください。」などと明記しておくのが礼儀であろう。

○アプリケーション

最近は、Windows でも Mac でも稼働する共通のアプリケーションが増えてきた。(Photoshop、Internet Explorer、Excel など) アプリケーションで作成されたファイルを送付すると、当然送付先のパソコンにもそのアプリケーションまたはデータ互換性のあるアプリケーションがインストールされていなければならない。また、同じアプリケーションでも、Windows 版 と Mac 版とでは、バージョンが異なったり機能が制限されたりする。あらかじめ、相手のアプリケーションのインストール状況を確認しておくべきである。

-画像形式

Windows でよく使われる画像形式は、ビットマップ(bmp)、Icon(ico)、GIF(gif)、JPEG(jpg,jpeg,jfif)等である。一方、Mac では、PICT(pct,pic,pict)、GIF、JPEG等がある。Mac が中心のパブリッシング業界など、ポストスクリプトを使用しているところでは、TIFF(tif,tiff)やEPS(eps,ps)、SVG(svg,svgz)なども使用される。

Mac ユーザーとのやり取りが発生する Windows ユーザーは、Photoshop 等の両環境で多種の画像タイプをサポートする高機能のフォトレタッチソフトか、PICT を開くことができる GV、Quick Time for Win 等のソフトウェアを準備しておくことをお勧めする。

-パブリッシング形式

Illustrator のファイルを交換する場合は、本体の互換性(バージョン)と使用するフォントの互換性を確認する。さらに、Mac から Windows へ送る場合には、プレビュー画像形式を「IBM PC」にして保存する。

-作成したファイルをメールの添付ファイルとして送る

Mac から「AppleDouble」(OS X 以降の標準メーラー) で送れば、データフォークとそれ以外の部分に分けて「Base64」でエンコードされるので、受信側が Mac ならリソースフォークも含んだ標準の Mac ファイルとして扱え、受信側が Windows ならデータフォークのファイルだけ使用すればよい。AppleDouble のファイルは次のように2つになる。


Finder情報
リソースフォーク

データフォーク

○フォント

Windows と Mac の両方に同じアプリケーション(Photoshop など)があれば、画像ファイルの共用は可能である。しかし、ワープロや DTP ソフト(Illustrator など)で作成したファイルの場合は、レイアウトが崩れて使用に耐えない場合もある。この原因となるのが、OS によって使用できるフォントの種類や大きさが異なることである。Windows では MS ゴシックや MS 明朝、Mac では平成明朝や Osaka が一般的であり、異なる OS のフォントに置き換えられると文字の大きさが微妙に異なり、レイアウト全体が崩れる結果になる。(当然持っていない文字フォントは化ける。)

したがって、Windows と Mac とでファイルを共用する場合、ダイナフォント(DFxxx)などの共通フォントを使うとレイアウトのずれを最小化できる。つまり、共有する場合は、あらかじめファイルを共通フォントで作成する、あるいは相手の環境のフォントで作成する、いう配慮が必要である。

なお、最近では、変換ソフトを使ってフォントの双方向変換ができるようになってきた。また、Mac OS X から Windows の大部分のフォントがそのまま使える。(詳細は OS X 側のアプリケーションに依存する。)

機種依存文字

現在使用されいる文字コードは、JIS、Shift_JIS、EUC-JP、Unicode などである。これらの規格で決められた文字以外に、特定の機種でしか読めない文字がある。たとえば、Windows で使用する「丸に数字」(@AB等)は、Macからは「カッコに曜日」(〈月〉〈火〉〈水〉等)のように表示される。これらの機種依存文字を使うと、テキスト、CSVデータ、Web(HTML文書)、DTP文書(PDF文書等)等、いたるところに文字ばけや意味不明の文字が表示されることになる。記号や文字コード表から入力する特殊文字にも注意しよう。

両方の環境を行き来するファイルやメールには、キーボードから入力できない特殊文字や特殊記号は、できるだけ使用しないほうが無難である。

○テキストの改行コード

Windows と Mac 間でテキストファイルをアップしたり、メールする際には改行コードに注意する必要がある。
テキストファイルで使用する改行コードは次のとおりである。

  1. Windows: 「CR+LF」
  2. OS 9以前の Mac: 「CR」
  3. OS X 以降の Mac: LF」

どのコードでも正常に改行するテキストエディタもあるが、Mac から Windows ユーザーへ送信する場合は、「CR+LF」を指定しておくことをお勧めする。Windows から Mac ユーザーへ送信すると、余分な「LF」が化けて見えたりするが、改行はされるのでとりあえず読むことはできる。CSV (コンマ区切りのデータ) やタブ区切りのデータでは、改行部分を正しく認識させるために、各々の環境に合わせた改行コードに変換しなければならない。Mac ではタブ区切り、Windows ではコンマ区切りが多いようなので、相手が利用しているアプリケーションによっては、「区切り」の変換も必要になるかもしれない。

Windows では、「TeraPad」 (フリーウェア) や「秀丸エディタ」(シェアウェア)等のエディタや変換ソフトの CoDesk (フリーウェア) 等で改行コードを変換することができる。Mac では、mi (フリーウェア) やテキストコード変換ソフトの ふみばこ (フリーウェア) 等で変換が可能である。コンマとタブの変換もほとんどのテキストエディタで可能である。
●Windows で MacBinary を変換する

○変換の基本

Photoshop など、Windows でも Mac でも対応しているアプリケーションソフトなら、そのままでも使える可能性はある。しかし、Macユーザーから受信したファイルが開かない場合は、次のように考えてください。

  1. 明らかに MacBinary 形式である → 「MacBinary除去ソフト」でデータフォークだけを抜き出す。
  2. 開くアプリケーションがインストールされており、ファイル名に拡張子が付いていない → 「名前の変更」で拡張子(xxx)をつける。(abcde.xxx)
  3. 開くアプリケーションがインストールされていない、または拡張子が未登録 → 開くアプリケーションをインストールする、または「フォルダオプション」で開くアプリケーションを設定する。
  4. エンコード形式が異なる → デコーダーソフトで変換する

○MacBinary(bin)形式のファイルを Windows で変換する

受信したファイルが読み込めない、または先頭や末尾に意味不明のデータが表示される場合、「除去ソフト」を使用してこれらのヘッダーやリソースフォークの部分を取り去る必要がある。頭の 128バイトのヘッダー部分を取り除けば、画像ファイルなら表示されるし、圧縮ファイルなら解凍できる可能性がある。(コメントが負荷されている場合は別のソフトを使用しなければ削除できないかもしれない。)

○StuffIt(sit、sea)、BinHex(hqx) でエンコードされたファイルを Windows でデコードする

これらの拡張子の付いたファイルは、「Aladdin Expander」 などのソフトでデコードすれば、Windows でも扱えるようになる。

○Mac で圧縮したファイルを Windows で解凍する

Mac 環境でファイルを圧縮・保存する場合、MacBinary ではなく、Windows 環境で認識できるオプションを指定する。(MacBinary を使わないで圧縮してデータフォークのみを送る。) Windows 環境で一般的な圧縮形式は、LHA(lha、lzh) と ZIP(zip)であり、これらのいずれかにする。自己解凍型のファイルは相手の環境では解凍できないと考え、使用しないほうがよい。

また、SIT 形式でそのまま圧縮・保存した場合、Windows 環境では、前述の「Aladdin Expander」等で解凍が可能である。Mac 側でも LHA、ZIP に対応した解凍ソフトを 2種類準備しておけば、ファイルの送受信で困ることはほとんどないだろう。

-MacBinary を使って圧縮したファイルの送信フォーマット例

ヘッダー
データフォーク
リソースフォーク
ヘッダー
データフォーク
リソースフォーク

注意:MacBinary を使用せず圧縮したり、データフォークのみを送るとまったく異なるフォーマットになるため、ソフトウェアによっては解凍できない場合もある。
●データファイルを交換するには
まず、原則としてデータを交換する時には「機種依存文字」は使ってはいけない。メールなど、データのやり取りの際に、異なるOS間では、互換性の無い文字があることを理解しておく必要がある。よくあるのは、Macの「半角カタカナ」、Windowsの「丸に数字」などである。特殊記号のパレットから挿入するような文字も避けた方が賢明である。特にファイル名に記号(「:」「/」等)を使うと文字化けやトラブルの原因となることがある。

■フォントに関する注意事項

Windows と Macの両方に同じアプリケーションがあるなら、バージョン等の互換性にさえ注意すればファイル交換が可能である。互いに共通性のないフォントを使用したファイルを送ると、標準設定なら各々の環境のデフォルト明朝体で表示される。
しかし、Word等のフォントを使用するアプリケーションファイルで、レイアウトが崩れる場合には、両環境で同じフォントを使用する必要がある。たとえば、ダイナフォント(DFPゴシック等)などの共通フォントを指定して作成保存するのが望ましい。また、最近のMACのOfficeに「MS ゴシック」と「MS 明朝」が用意されたので、トラブルは減少する傾向にある。(バージョンとフォントを同じにするのが原則である。)

■交換方法

次のような交換の方法が考えられる。

○電子メールで送る

まず異なる OS の相手とメールの交換を行なう際には次の前提条件を確認しよう。

  1. 相手のメーラーのエンコード形式が認識できるメーラーを使っている。
  2. 互いのパソコンには添付ファイルを開くことができるアプリケーションがインストールされている。
  3. 添付ファイル名は「半角英数字」にし、必ず拡張子を付ける。
  4. 「exe」(Windows 自己解凍ファイル)、「sea」(Mac 自己解凍ファイル)は送らない。
  5. 使ってはいけない文字を使用していない。

さらに、Mac から Windows に送る場合、メーラーの設定でエンコード形式を「Base64(MIME)」にすれば「データフォーク」の部分が独立したファイルとして添付されるはずであるが、実際には、添付された画像ファイルなど開けない場合もある。そこで、この問題を回避するために次のような工夫が必要になる。

  1. 添付ファイルを圧縮する

    Mac 用の圧縮ソフトには、圧縮時「マックバイナリ にしない」というオプションを有効にすると、リソースフォークを組み込まないで圧縮してくれるプログラム(Mac LHA など)が存在する。このオプションを有効にして「lzh」や「zip」などの共通圧縮方式に圧縮し、「Base64」でエンコードして送信すれば、Windows 側のメーラーで正しく処理できるはずである。(これでも開けない場合があるかもしれない。)原則として、「Base64」でエンコードできないメーラーは使用しない方がよい。自己解凍形式のファイルも当然送ってはならない。

    圧縮方式は、ワールドワイドであれば「zip」、国内であれば「lzh」が一般的である。Windows 環境では、「Lhasa」、「Lhmelt」、「解凍レンジ」など、Mac OS 環境だと、「MacLHA」、「LHA Expander」、などのフリーソフトで十分である。

  2. リソースフォークを外すメーラーを使う

    たとえば、「Eudora」シリーズなら、Mac の標準エンコード形式で、リソースフォークを分離 してエンコードできる。無料で試用できるので、使い勝手を確認の上、異なる OS のユーザー用に準備しておいてもよいだろう。他にリソースフォークを削除するフリーウェアもある。

-Macユーザーの方へ

受信側が Windows ユーザーだと分かっているなら、リソースフォークと Finder情報を添付しない「Base64」形式で送ってください。両方の環境へ一度に送る場合は「AppleDouble」で送信してください。

○FTP でアップロード/ダウンロードする

最近は、ほとんどのプロバイダが、Web サイト構築用のディスクを提供しているので、これを利用してファイル交換が可能である。無料の FTP ソフトを使用して、Web サイトにアップし、相手にダウンロードしてもらえばよいが、FTP で転送(アップロード)する際に自動的にリソースフォークが外されるので、正確度はメールより高い。

○「DOSフォーマット」したリムーバルメディアを使う

Mac で書き込んだメディアを Windows から覗くと 様々な不可視ファイルが見えるが、これが混乱の元になる。Windows ユーザーはこれらのファイル群から、Windows で使用するファイルのみを取り出さねばならない。(不可視ファイルの種類は、Mac OS のバージョンによっても異なる。)
そこで、フロッピーなどのメディアを、Mac 側で「DOSフォーマット」し、リソースフォークと Finder 情報を分離したファイルをコピーして、 Windows ユーザーに渡すようにする。(フォーマットは FAT 形式で行う。)これで、Windows ユーザーは必要なファイルだけを受け取ることができる。

Mac 側で HFS または HFS+ でフォーマットしたメディアを Windows で読むためには、HFV Explorer(フリーウェア/HFSのみ)、TransMac(シェアウェア)などのソフトが必要です。

●Windows と Mac のネットワークの基本
Windows と Mac は、各々ネットワークのプロトコルが異なっているため、同一のネットワークに接続しても、お互いを認識することはできない。同一のネットワーク上で利用するためには、専用のソフトを利用するなどの工夫が必要になる。Windows と Mac の接続については、さまざまなツールがある。接続する台数やどこまで本格的に接続するかにより、接続方法や使用するソフトウェアは異なってくる。機種や OS のレベルによっても異なる。あまり実績がなく、親和性も高くないマシン同士を接続するのは決して推奨できるものではないが、必要に迫られている場合はトライしてみてください。

Mac OS X 10.1以降なら、そのままで Windows のネットワークに接続できるはずである。(「Finder」から「移動」>「サーバへ接続」を選択する。) また、Windows NT/2000 Server に接続している場合は、そのままで Mac の認識が可能である。(「Macintosh サービス」を選択すれば、OS 9以前の Mac と接続可能。)

○TCP/IP プロトコルのLAN を構築する

これが、Windows と Mac が混在するネットワークの基本である。
異機種間のネットワークを構築するには、イーサネットLAN + TCP/IP が基本である。2台なら、LAN ポート同士をクロスケーブル(***BASE-T*)で接続すればよいし、3台以上の場合は、HUB、ルーターなどにストレートケーブルで接続すればよい。最近では、家庭内 LAN でも、ISDN ルーターや ADSL/CABLE ルーターの使用が増えてきたが、これらは複数ユーザーによるインターネットの同時利用を目的とするケースがほとんどである。

このネットワーク環境にあるそれぞれのパソコンで、ファイル共用のための通信ソフトと共有ファイルを処理するアプリケーション(たとえば「ファイルメーカー Pro」など)が実行できればファイルの共有は可能である。

○市販の通信ソフトを使った簡易 LAN を構築する

これは、もっとも簡単に構築できる LAN である。市販のツールを用いて、シリアルポート(RS232C)接続やLANポート(LANカード)接続の簡単なネットワークを構築できる。ファイルの共用やファイル転送ならこれで十分かもしれない。試用版も提供されているので試してみる価値がある。

また、AppleTalk 環境で、Windows パソコンに AppleTalk に対応するためのソフトウェアをインストールすると、Windows パソコンを AppleTalkネットワークに接続できる。

○本格的なサーバーを立て、安定した LAN を構築する

接続するコンピュータ数が多くなって、本格的に運用するなら、専門のサーバーソフトを使ってサーバーを構築できる。

-Windows 2000 server、Windows Server 2003、Windows XP professional

これは、最も信頼性と安定性に富む LAN である。
Windows NT server または Windows 2000 Server があれば、Windows または Mac を接続でき、実質的に 100台を越えるパソコンのネットワークを構築できる。Windows NT では、Mac の信号を自動的に変換する「Service for Macintosh」という機能が提供され、Windows 2000 Server では、Macintoshクライアントのために、ファイル/プリンタ サービスを提供する「Macintosh用ファイルサービス」と「Macintosh用印刷サービス」の 2 つのサービスが利用できる。これらの機能を使って、Windows、Mac のデータの違いを意識することなくファイルの共有が可能である。

○接続形態について

Ethernet に各々のパソコンを接続するのが一般的である。古い Windows の機種でLANポートがない場合は、LANカード(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)を装着するか、USB端子からEthernet接続できるアダプターを使う。

有線LAN(イーサネット)でも、無線LAN でも接続できる。ルーターやハブによる接続はもちろん、LANクロスケーブルを使用すれば、2台のマシンを直接接続することもできる。Mac標準の無線 LAN は、IEEE 802.11b(AirMac)および 802.11g(AirMac Extreme)の 2規格がある。現在は、Windows もこの2つが主流である。したがって、同じ規格をサポートするならどの通信機器でも使用できる。 802.11g は、IEEE 802.11b との通信もサポートしている。ただし、AirMac は 14chが使えないので、Windows 側のネットワークが14chで動作している場合は、変更しなければならない。(AirMac Extreme は14chも使用可。)

その他、次のような接続が可能である。

-IP over IEEE1394(FireWireで接続する)

Windows Me、Windows XP と Mac OS X 10.3以降なら、「IP over IEEE1394」(FireWire)で高速接続できる。
必要なものは、FireWireポートとケーブルのみ。接続し、各パソコンの FireWire ポートを有効にし、DHCP による IP アドレスの割り当てを行うよう設定すればよい。

-USB で接続する

USBポート同士をケーブルで接続する。(ファイル交換するためには専用アプリケーションとケーブルが必要。)

●Windows と Mac をつなぐ

○TCP/IP プロトコルのLAN を構築する

Windows には「Personal web server」または「Internet Information Service」(IIS)、Mac には「Web共有」、という WWW サーバー構築用の機能が標準で組み込まれている。これらの機能を使って、 Windows と Mac が混在する LAN を構築できる。

  1. 各々のパソコンのネットワークプロトコルとして TCP/IP を有効にする。
  2. Windows 側の IP アドレスを「192.168.0.2」、サブネットマスクを「255.255.255.0」に割り当てる。
  3. Mac 側 の IP アドレスを「192.168.0.3」 、サブネットマスクを「255.255.255.0」に割り当てる。
  4. Windows と Mac をLAN用クロスケーブルで接続する。
  5. Windows から Mac の共有フォルダにアクセスする場合は、Mac の 「Web共有」を起動し、共有したいフォルダを共有設定する。
  6. Macから Windows の共有フォルダにアクセスしたい場合は、「Personal Web Server」または「Internet Information Service」などのWebサーバーソフトを起動し、共有したいフォルダを共有設定する。
  7. Mac 側でブラウザを起動し、URL欄に「http://192.168.0.2」、Windows 側でも同様にブラウザを立ち上げ、ターゲットユーザーのURLを指定すればフォルダの一覧が表示されダウンロードできる。

この方法は、ブラウザを使ったわかりやすいファイル共有が可能だが、大量ファイルやフォルダ単位のダウンロードができない、ターゲットフォルダに「index.htm(l)」ファイルが存在すると一覧が見えない、などの問題もある。大量のファイルやフォルダ単位の転送機能が必要なら、フリーウェアのFTP(Daemon)をインストールすればよい。

-パーソナル Web サーバー(Windows 98)

Windows 98 の「パーソナル Web サーバー」または Web 共有機能(サーバーが Mac の場合)をインストールすると、インターネットの Web サイトと同等のサービスを LAN 上のパソコンで提供できる。これにより、インターネットブラウザでアクセスしたり、FTP でファイルをダウンロードしたりすることができる。PWS は次の手順でインストールできる。

  1. Windows 98 CD を CD-ROM ドライブに挿入する。(自動起動したら一旦終了する。)
  2. 「MS-DOSプロンプト」を起動する。
  3. DOSウインドウで、 「C:\Windows\>X:\ADD-ONES\PWS\SETUP.EXE」と入力し「Enter」キーを押す。
  4. インストール完了後、DOSウインドウを閉じて再起動する。


○市販の通信ソフトを使った簡易 LAN を構築する

Windows - Mac 間通信をサポートするソフトウェアはいくつも販売されている。必ず、稼働環境や制限事項を理解した上で、使用してください。試用版が提供されていれば、まずそれをインストールしてテストしてみることをおすすめする。

-代表的な接続ソフト

  1. MonkeyCom
    Windows と Mac の 1:1の接続をサポート。モデムを使って電話回線で接続したり、シリアルケーブルやネットワークで直接接続した2台のパソコン同士で、簡単にファイル転送を行える。

  2. DAVE
    Windows がメインのネットワークに Mac が参加するような場合に有用。Mac にインストールすれば、Mac がネットワーク上は Windows と同じように振る舞うので、Windows と互いのファイルを共有したり、プリンタを共有することができる。

  3. PC MacLAN
    Mac がメインのネットワークに Windows マシンが参加するような場合に有用。Windows 上に AppleShare ファイルサーバ/クライアントおよび AppleTalk プリントサーバ/クライアントを実現し、MAC - Windows 間で完全なピア・ツー・ピアのファイル共有およびプリンタ共有を実現する。

○本格的なサーバーを立て、安定した LAN を構築する

接続台数(クライアント数)が増えてくると、専門のサーバー製品を使用してパフォーマンスや管理能力に優れた 本格的な LAN を構築することができる。

  1. Windows をサーバーにする

    Windows NT server、Windows2000 server、Windows XP は、Windows向けのサーバーですが、Services for Macintosh(SFM) を導入すれば、Mac もクライアントとして参加できる。

    Remote Desktop Connection Client for Mac を使用すると、Mac から Windows に接続して、そのコンピュータ上のプログラムやファイルを操作することができる。Windows コンピュータに接続するには、ターミナル サービス、またはリモートデスクトップサービスを実行している Windows コンピュータにネットワーク経由でアクセスでき、そのコンピュータへのアクセス権を持っている必要がある。これらのサービスは、次の Windows 製品に含まれている。

    -Windows Server 2003
    -Windows XP Professional
    -Windows 2000 Server
    -Windows 2000 Advanced Server
    -Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition

  2. Mac をサーバーにする

    サーバーソフトとしては、Mac OS X Server などがあり、Mac と Windows の混在環境で使用可能である。最新版の Mac OS X Server は、UNIXをベースとして、Windiws の接続性が強化されている。

  3. UNIX系OSをサーバーにする

    サーバーのディスクを Windows からマウントするための Samba、Mac からマウントするための Netatalk をインストールすれば、Mac とWindows の混在環境のネットワークが構築できる。インターネットで検索すると、Linux に Samba と Netatalk を導入した事例が見つかるので参考にしてください。

●ネットワークプリンタの設定

○さまざまな接続形態が可能

PostScript対応プリンタであれば、共有は可能である。両者に対応したネットワークプリンタなら、システム要件が合致すれば使用できる。ネットワーク機能を有しない通常のプリンタの場合、適切なプリンタサーバを設置すれば可能であるが、あらかじめ制限があることを覚悟しなければならない。(PostScriptプリンタ以外のプリンタをサポートしているメーカーは少ない。)

○ネットワークプリンタを接続する

最も確実なのは、Windows と Mac に対応するネットワークプリンタを LAN に接続することである。ただし、それぞれのクライアントパソコンの OS のバージョン(Windows Me、Mac OS 8.5 など)と使用できるプロトコル(TCP/IP、NetBEUI、AppleTalk など)をあらかじめ、ネットワークガイドで確認しておこう。OSのレベルが低過ぎたり、新しくてまだ対応していないこともありうる。そして、インストールするユーティリティとドライバは、添付の CD に含まれるものが最新でなければ、面倒でもWebサイトから最新のバージョンをダウンロードして使用することをおすすめする。

通常、最新のネットワークドライバと設定ユーティリティをインストールすることにより、簡単にセットアップできる。物理接続を完了した後の、一般的なセットアップ手順は次のとおりである。
  1. プロトコルごとに設定項目が異なるので、事前に必要な情報を整理しておく。
  2. プリンタの構成リストを出力しておく。
  3. 管理パソコンに設定ユーティリティ(管理者用)をインストールし、管理者モードで起動する。
  4. 使用するプロトコルごとの詳細設定を行なう。
  5. プリンタの構成リストを出力して、変更された情報(IPアドレスなど)を確認する。
  6. 管理パソコンにネットワークドライバをインストールする。
  7. テストプリントを実行し正しく出力されたことを確認する。
  8. 同様に他のクライアントパソコンに、設定ユーティリティ(一般ユーザー用)とドライバをインストールして設定を行ない、出力を確認する。

○プリンタサーバーデバイスを使う

ネットワーク接続に対応したドライバが提供されているプリンタなら、市販の「プリンタサーバ」製品を接続することによりネットワークプリンタとしてして使用可能である。パソコンショップで購入可能だが、必ず Windows と Mac で使用するプロトコルをサポートする製品を選んでください。

○非ポストスクリプト・プリンタをつなぐ

Mac と Windows でデータ形式が異なるため、ポストスクリプトをサポートしないプリンタを共有することは難しい。しかし、マルチ周辺機器共有ソフトを使用すれば、Windows パソコンに接続されたダムプリンタやモデムを Mac から利用することも可能である。まずは、仕様と稼働環境を確認し試用してみることをおすすめする。

また、前述の DAVE を使用すれば、Mac 環境(OS X)で稼動している非ポストスクリプト・プリンタを Windows から利用できる。(Windows 用のドライバが提供されているモデルに限る。) さまざまなツールやオプションがあるのでネット検索してみてください。