ユーザーインタフェース

Windowsの操作性の特徴とユーザーインタフェースを構成するパーツについて解説します。
基本操作や代替操作方法を十分理解され、効率的に使っていただくようお願いします。
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Windowsの操作はそれまで世に出たOSの評判の良い部分、足りない部分を考慮してデザインされています。初心者には機能が豊富過ぎてと惑う場面が多いかもしれません。様々なユーザーからの要望を一気に反映させようとしたために、操作に慣れるにつれて複雑さが見えてくるように感じます。Linuxのようにユーザーインタフェースだけを交換するということはできないので、とにかく使って慣れるしかないのです。あるユーザーは、ファイルを削除する際にはごみ箱へ”ドラッグ&ドロップ”しているのに、印刷する際もプリンターのショートカットへ”ドラッグ&ドロップ”すれば良いことを知りませんでした。さらにもっと簡単に、ファイルを右クリックして印刷できることも知りませんでした。
特に、Windows以前のパソコン(特に初期のDOSパソコン)を使用した経験の長いユーザーほど”できない、できるはずがない”という後ろ向きの観念が脳裏にこびり付いているようです。この記憶が、せっかく実現した”見たままにドラッグすれば思い通りにできる”GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を理解する際の障害になっているのです。まず、発想を”できないことはない、全てできる”に切り替えてから、Windowsの下記のインタフェースを理解し利用してみてください。パソコンに対する信頼性が向上し、使い方が数段レベルアップするはずです。

●キーボードと日本語入力システム

パソコンを始めて使うとき、最初に遭遇する難所がキーボード操作です。これまで、他のワープロなどを使っていたユーザーは、Windows独特の変換操作にまごつくかも知れません。Windowsユーザーのほとんどは、106,109,112といった日本語入力キーをベースにしたキーボードを使っています。いずれの日本語入力システムを使用するにしてもキーボードに慣れねばなりません。練習用ソフトなど使って覚えるのも良いアイデアですが、やはり、実務で使用する文章やデータを入力しながら習得するのが得策と思います。目安は、全くの初心者で20日間、1日1時間ずつ変換しながら入力を続けると、誰でも手書きで清書する速度で打てるようになります。また、「abcd・・・」または「あいうえお・・・」を順にキーを押すという練習を毎日20分程度ずつ、2〜3週間も続ければキーの位置は覚えられます。ローマ字変換か直接入力かは個人の適性と好みに依存します。男性の中高年齢層の方は特にがんばってください。(途中で挫折するユーザーが多い世代です。) 数字入力を頻繁に使用するユーザーはテンキーの付いているキーボードを選びましょう。傾斜角度の調整が可能なタイプは使いやすいように調整してみてください。
ATO○を別途購入して使い慣れた操作をWindows上でも実現しようとするユーザーも少なくありませんが、初心者はまず、Windows標準のIMEを理解し使いこなしてください。ユーザーの細かい使い方に応じてさまざまな設定が可能です。IMEのツールバーの”プロパティ”の各タブをめくって設定を確認・変更してみることをおすすめします。(辞書設定、「ず」→「づ」変換などのオプション設定もここで行う。) 

●オンラインヘルプ、オンラインブック(F1)

WindowsおよびWindowsで稼動するメジャーなプログラムは”F1”キーを押すことによりヘルプ機能を呼び出すことができます。例えば、デスクトップ上で”F1”キーを押すとWindows全体のヘルプ・ウィンドウが表示されます。このヘルプ機能には、各機能の解説だけでなくキーワードによる検索機能や、完全とはいえないまでも、トラブルシューティングのロジックが組み込まれています。Windowsのリテール・パッケージには”ファーストステップガイド”なる薄い概説書が添付されていますが、個々の機能の詳細な使い方までは記述されていません。では、どうやって使い方を習得すればよいか、スクールへ通うとかより詳細なマニュアルを購入するというのはおすすめですが、お金がかからず最も簡単に習得できるのが”ヘルプ”を参照する癖をつけることです。ヘルプを頻繁に見ると、今知りたい操作に加えて関連する操作方法も閲覧することができます。”ついでにこれも..”という具合に知識が広がっていきます。(ヘルプ・ファイルの容量は約15MBもあるのです。この中には”ファーストステップガイド”の内容も”オンラインブック”として含まれています。)
わからないことがあったら、まずは”ヘルプ”で検索してみてください。
 
●プロパティ

初めてWindowsを使う方がと惑うワードのひとつに”プロパティ”があります。いたるところに出てくるこの”プロパティ”は、Windowsが管理するすべての資源の属性・プロファイルを記録し表示する機能です。(人に例えると履歴書みたいなものでしょうか。) 例えば、フォルダのプロパティには、フォルダの名前・種類・場所・サイズ・内容・作成日時・属性・共有の有無などが含まれます。CD-ROMドライブのプロパティには、製品名・製造元・バージョン・状態・ドライブ文字・ドライバーの製造元や日付などが含まれます。プロパティの内容はレジストリと呼ばれる構成ファイルの中にまとめて記録され、Windowsが起動する際に読み込まれ、必要に応じて更新されます。私たちは、プロパティを見ることによって特定のデバイスが正常に稼動していることを確認したり、ドライバーのバージョンを確認したり、HDDの残容量を知ったり、フォルダの大きさを知ったり、アイコンをクリックした際に実行されるプログラム・ファイル名を知ったり、インターネットの接続に関する情報を取得することができるのです。スクリーンセーバーの指定や、画面の表示領域の変更は”画面のプロパティ”の内容を書き換え、更新することにより行われます。
通常はオブジェクトを右クリックすると、ポップアップ・メニューの一番下にプロパティが表示されます。
 
●カット&ペースト、コピー&ペースト

”切り貼り”と呼ばれるWindowsの代表的な機能で、クリップボードというWindowsアプリケーション共通の保管域にデータを一時的に切り出し(コピーし)、アプリケーションから容易に取り出し利用するためのユーザーインタフェースのことです。このインタフェースは、WindowsおよびWindowsで稼動する数多くのアプリケーション・ソフトでサポートされており、通常はマークした領域のデータ(テキスト、画像、リンクなどクリップボードが認識できるすべてのデータタイプを含む)を一時保管し、他のアプリケーションからもそれらのデータを共有することができます。

○操作例
   
1.利用したいデータ領域をマーク(反点)する。
2.マークした領域上で右クリックし、”切り取り(CUT)”または”コピー”(COPY)を選択する。(クリップボードに保存される。)
3.データを貼り付ける位置にポインターを移動し、右クリックし”貼り付け”(PASTE)を選択する。(貼り付け完了。)

ほとんどのアプリケーションでは、ツールバーの”編集”からも切り取り、コピー、貼り付けを指定できます。(Macから移植されたアプリケーションでは、右クリックが無効の場合が多い。)現時点でクリップボードにプールされている内容はクリップボードビューアで表示することができます。(スタートメニュー>プログラム>アクセサリ>システムツール>クリップボードビューア...なければWindows CD-ROMからインストール要。) また、複数のクリップボードを提供するフリーウェア・シェアウェアも公開されています。
●ドラッグ&ドロップ

Windowsが管理するほとんどのオブジェクト(マークされたデータ領域、ファイル、フォルダ、スタートメニュー、プログラム、タスクバー、リンクなど)の移動、コピー、挿入、印刷、削除、プログラムへの受け渡しを行うためのユーザーインタフェースです。ドラッグ&ドロップをサポートするアプリケーション間では、各々のアプリケーションの操作に依存せず共通のマウス操作で容易に各々のデータの受け渡しを行うことができます。

○操作例1(ファイルの削除)
   
1.フォルダーを開いて削除したいファイルを右クリックする。(右クリックしたまま。)
2.そのまま”ごみ箱”アイコンの上にドラッグし右クリックを解除する。(ファイルはごみ箱に入る。)

○操作例2(メールの移動)
   
1.メール一覧から保管するメールを左クリックする。(左クリックしたまま。)
2.そのまま保管するフォルダーのアイコン上へドラッグし左クリックを解除する。(メールはフォルダーへコピーされる。)

○操作例3(アプリケーション間でのデータの受け渡し)
   
1.メール作成ウインドウを開く。
2.ワープロで文書を作成し、右クリックで文書全体をマークする。
3.マークした領域をメール作成ウインドウにドラッグし、右クリックを解除する。(メールにワープロ文書が挿入される。)

初心者の方は、限定されたケース(例えば、ワープロ内でのテキストの移動など)でこのD&Dを利用していますが、アプリケーションを越えたあらゆる場面で使えるインタフェースであることを知らない場合が多いようです。実はこれが、Windowsが操作性において他のOSより優れている点なのです。特に中高年層の方、”そんなことできないだろう”観念を捨てて、まずは指先を動かして試してみてください。メジャーなアプリケーション間ではほとんど可能になっています。D&Dを使うと明らかに生産性が向上します。
 
●アイコンとショートカット

アイコンとショートカットはWindowsのGUIを構成する代表的な部品です。多くのユーザーはWindowsのデスクトップからこれらが消滅すると、システムは正常に稼動していても、何もすることができないかもしれません。(アイコンやショートカットをデスクトップ上から隠しているユーザーはほとんどいません。)一部のユーザーは、”スタートメニュー”の”ファイル名を指定して実行”や”検索”、”ヘルプ”を使って必要なプログラムやファイルを探し出すでしょう。個々のアイコンをクリックした時、どのフォルダのどのファイルが起動するのか(リンクしているのか)は、前述のプロパティを見ないとわからないのが普通です。(わからなくても困らないのがGUIの特長です。) 
ポイントは、Windowsが管理するファイルやフォルダは、アイコンによる表示もテキストによる詳細表示も可能であり、ユーザーは自由にそれらのショートカットを作成することができる、ということです。(ファイルやフォルダを右クリックして”ショートカットの作成”、最新のWindowsの場合は、”スタートメニュー”から右クリックしてドラッグ&ドロップし”ショートカットをここに作成”を選択して作成することもできます。) ただし、ショートカットを作り過ぎるとデスクトップが煩雑になりシステムへの負荷も大きくなります。筆者は、”使用頻度の高いオブジェクトのみショートカットを作成する”を基本と考えています。ユーザーの使い方と整理の仕方次第で、検索のストレスも低下し生産性も向上します。
 
●ショートカットキー

Windowsはマウスを使わずキーボードだけで操作できることをご存知ですか? Windowsの機能やメジャーなアプリケーション・ソフトには必ずマウス操作の代替キー(ショートカットキー)がセットされています。例えば、”Windows”キー(ない場合は”Ctrl”キー+”Esc”キー)>”U”キー>”Enter”キーを順に押せばWindows を終了させることができます。(試してみてください。) 実は慣れてくると、マウス操作よりも、このショートカット・キーを使って操作した方が効率が良いのです。アプリケーションを使用している場合も同様です。例えば、ワープロ・ソフトを開いてキーボードでテキストを入力し完了したとします。指はまだキーボードのどこかに位置しているはずです。ここで、”Ctrl”キー+”S”(Save)キーを押せば保存できます。(ソフトによっては”Alt”キーを使用する場合もある。)わざわざ右手をキーボードからマウスへ移動させ、メニューバーまでポインターを移動させる操作よりはるかに速いのです。初心者の方は、まずマウス中心の操作を習得しながら、機能キー(Fxx)や入力支援のキーを少しずつ使ってみることをおすすめします。
現在設定されている一般的なショートカットキーについては、”ヘルプ”を参照して確認してください。(ヘルプのショートカットキーは”F1”です。) また、ショートカット・キーは、プログラムによっては対応していないものもあります。どこまで対応するかは、残念ながら開発元の都合に依存するのが実情です。
 
●タスクバー

タスクバーを理解することはWindowsデスクトップを使いこなすための基本です。タスクバーをうまく利用するとデスクトップ上にアイコンやショートカットを置く必要はなくなります。筆者の知る限り、タスクバーをカスタマイズして使用しているユーザーはまれであり、スタートメニュー以外は使用したこともないユーザーもいました。タスクバーの場所とサイズを、D&Dにより、簡単に変更できることを知らないユーザーもいます。タスクバーの一部がランチャとして独立できることを知らないユーザーも多いようです。まずは、移動して開いて見てください。試行錯誤していくうちに、使いやすくなったと実感するデスクトップに自然に変わっていくはずです。

○タスクバーのカスタマイズ方法
   
1.タスクバー上のブランク部分で右クリックし”ツールバー”に移動。
2.メニュー(アドレス、リンク、デスクトップ、クイック起動)からカスタマイズしたい項目をクリック。
3.ツールバーの作成は、2のメニューで”新規ツールバー”を選択し、登録したいフォルダーを選んで”OK”。

○Quick Launch のカスタマイズ方法
   
1.スタートボタンの右にある縦線にポインタを合わせ、左クリックしたままデスクトップにドラック。
2.”Quick Launch”上で右クリックし、”常に手前に表示”をチェックし、”表示”を”大”にする。
3.Quick Launch をデスクトップの右端にドラッグして縦のバーにする。
4.デスクトップのアイコンをQuick Launch 上にドラッグ。

頻繁に使用するがウインドウの陰になりがちで操作しにくいアイコン、ショートカット、フォルダをラウンチに移動しておくと便利です。
 
●フォルダオプション

これもユーザーインタフェースに影響を与える機能です。なぜなら、フォルダオプションの設定によっては、ファイルの拡張子が表示されず、例えばイメージファイルの種類を”.jpg”、”.bmp”などの拡張子で判断しようとしてもできないのです。例えばファイルが開けない場合は、ファイルタイプ(拡張子)とアプリケーションが正しく関連付けられていないのであり、こうなると拡張子が見えないと対処できません。完全なファイル名など知らなくても困らない他のOSを意識してか、初心者はそこまで必要ないと考えたのか、Windowsパソコンを購入するとほとんどの製品は、初期設定ではシステムファイルや特定のファイルの拡張子は表示されていません。(エクスプローラを開くと Autoexec.bat は拡張子なしで表示されるが Config.sys はまったく表示されない。”検索”すると見つかる。) まず、以下のように、ファイル名をすべて表示するよう設定を変えることをおすすめします。

○フォルダオプションの変更方法
   
1.”マイコンピュータ”を開き、メニューバーの”表示”の”フォルダオプション”をクリック。
2.表示タブの”ファイルとフォルダ”の”登録されているファイルの拡張子は表示しない”のチェックを取る。
3.”表示されないファイル”の”すべてのファイルを表示する”のボタンをチェックし、”OK”。

フォルダの表示もカスタマイズ可能であり自由度が高い。システム負荷や便利さを考慮していろいろ変更してみてください。ルートドライブ(通常C:\)のファイルは重要なシステムファイルが多いため不用意に消去しないように注意してください。(ルートドライブには直接ユーザーファイルを保存せず、必ずサブフォルダを作成して保存する癖をつけましょう。)
 
●OLE(Object Linking&Embedding)とActiveXコントロール

これも役立つ機能なのでユーザーインタフェースとして紹介しておきます。OLEは各種のプラットフォーム(OS)間、およびネットワーク間でデータの相互利用と相互操作性を持つアプリケーションを開発する基盤となる技術です。OLEに対応したアプリケーション間では、各々のアプリケーションで作成したファイルを別のアプリケーションに”オブジェクト”として挿入したり、リンクして、作成したアプリケーションで編集することができます。

○操作例(WordとExcel)
   
1.Excelで表を作り保存する。(XXX.xls)
2.Word文書に、1で作成した表(ファイル)をオブジェクトとして挿入する。(XXX.doc)
        (”メニューバー”>”挿入”>”オブジェクト”>”ファイル”タブの”リンク”にチェックし”参照”から選択する。)
3.挿入したWord文書(XXX.doc)の表をWクリックするとExcelが起動し表の編集ができる。
4.Excelで表(XXX.xls)を編集し保存するとWord文書を開いたとき表も更新される。

オブジェクトではなく、単なるファイルとして挿入するとWord上の表となりExcel関数を使った再計算はできません。(表はWord文書の一部になります。) オブジェクトとして挿入することにより、後でデータの変更が発生してもExcel側の表を編集することにより、Excelの計算機能をそのまま利用して再計算させ、結果を自動的にWord側に反映させることができます。”リンク”にチェックしない場合はExcelの表を更新してもWord上の表は更新されません。(Word上の表をExcelで編集できるだけです。) 
このインタフェースは、OLE対応のアプリケーションであれば、画像処理であれ音声処理であれ利用可能です。しかも利用範囲は広範であり生産性の観点からも、データの一元管理の観点からも是非使っていただきたいと思います。(例:決算書を挿入した報告書、毎月画像を変える案内状など)
ActiveXコントロールは、インターネットに対応した統合的なOLEコントロールを意味します。ネット上のさまざまな種類のマルチメディア・ファイルの再生をユーザーの手を煩わせることなく可能にする、という観点から非常に重要な技術といえます。(これが原因のトラブルも多い。)
 
●音声入力

音声入力ソフトが売れているようです。筆者も時々利用していますが、最近の製品は認識率が格段に向上して使いやすくなりました。I社などパソコンにバンドルして販売しているメーカーもあり、急激に普及しそうな気配を感じます。個人的には、ゲームソフトと連携できると非常にリアルな世界が構築でき楽しいかなと思っています。ユーザーの発音の癖を認識させるため最初のセットアップに時間がかかりますが、とにかく使ってみることです。

○入力のポイント
   
1.正しいシステム構成で使用する。(特にマイクは純正または指定された使用のものを使う。)
2.エンロール(癖を認識させるための読み上げ作業)やコマンド登録作業を緻密に行い認識率を上げる。
3.全ての操作を音声で処理するのはできないので、音声と手作業部分を効率的に分けて、ミックスする。
4.「改行」「段落」などのコマンドも使えるので、ヘルプや速見表を表示させて参照するなど工夫する。
5.音声入力ソフトはメモリーやリソースを特に必要とするので、他の重いソフトは同時に使わない。
  (リソース不足やフリーズの原因になる場合が多いので、特に注意してください。)