パソコンの単位

パソコンを理解する上で避けて通れないのがアルファベット数文字で表示される単位です。このページでは、パソコンで使用する基本単位を紹介し、適切なメンテナンスができるノウハウを習得していただくための基礎情報を提供します。(このページは予告なくなく変更されます。) 問い合わせはこちらまで

コンピュータの単位表
 
カタログ、解説書、エクスプローラ、プロパティなどに表示される単位は下記のように多数あります。
まずは、容量と転送の基本単位(xxビット、xxバイトなど)を理解してください。

単位

名称

読み

解 説
Ampere アンペア 電流を表す単位。
bit(binary digit) ビット 2進値の最小単位。ByteとbitをBとbで表記する。
bpi bits per inch ビット/インチ 1インチあたりのbit数。磁性面の記録密度などで使う単位。
bpp bits per pixel ビット/インチ 1ピクセルを表すビット数。24bppを一般にフルカラーと呼ぶ。
bps bits per second ビーピーエス 一秒間に転送できるビット数。
Byte バイト =8ビット 半角1文字の容量。漢字は2バイト使用。
C Centi センチ 10の-2乗。
cpi characters per inch キャラクタ/インチ 1インチあたりの文字数。プリンタなどで使われる。
cpl characters per line キャラクタ/ライン 1行あたりの文字数。
cps characters per second キャラクタ/秒 1秒あたりの文字数。印刷速度や通信の伝送速度を表す単位。
deci デシ 10の-1乗。
dB deciBel デシベル 電磁波や音圧のレベルを示す単位。音圧:20xlog(最大音/最小音)
dpi dots per inch ドット/インチ 1インチあたりのドット数。画像やプリンタの出力解像度を表す単位。
FLOPS FLloating-point  Operations Per Second フロップス 1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数。FPU性能の指標の一つ。
fps frames per second フレーム/秒 ビデオや動画の1秒あたりのフレーム数。
G Giga ギガ 10の9乗。国際単位系の接頭語。
GB Giga Byte ギガバイト =1024メガバイト 2の30乗バイト。
h、hr hour 時間 時間の単位。
Hz Hertz ヘルツ 周波数を表す国際単位。
kilo キロ =1000ビット(10の3乗) コンピュータでは1024(2の10乗)。
kb kilo bit キロビット =1000ビット
kbps kilo bits per second キロビーピーエス =1000ビット/s
KB Kilo Byte キロバイト =1024バイト 国際単位では小文字のk(ケー)で表示する。
kHz kilo Hertz キロヘルツ =1000Hz。
lpi line per inch ライン/インチ 1インチあたりのライン数。スクリーン線数などの単位。
milli ミリ 10の-3乗。国際単位系の接頭語。
m、min minute 時間の単位。
Mb Mega bit メガビット =1000キロビット
MB Mega Byte メガバイト =1024キロバイト HDDは1MB=1000KBで表記することが多い。
MHz Mega Hertz メガヘルツ =1,000,000Hz。CPUなどの周波数を表す単位。
pico ピコ 10の-12乗。国際単位系の接頭語。
pica pica パイカ =12points 文字の大きさの単位
pl pico liter ピコリットル 1兆分の1リットル。プリンターのインクドットの大きさなどの単位。
point point ポイント =1/72inch≒0.01389inch≒0.3514mm 文字の大きさの単位。
ppi pixels per inch ピクセル/インチ 1インチあたりのピクセル数。dpiに近似。
ppm pages per minute ページ/分 1分間に出力できるページ数。プリンタの印字速度を表す単位。
rpm revolutions per minute アールピーエム ディスクやファンなどの回転する装置の1分間の回転数を表す単位。
s、sec second 時間の単位。
T Tera テラ 10の12乗。国際単位系の接頭語。
Volt ボルト 電圧の単位。
VA Volt Ampere ボルトアンペア 皮相電力の単位。交流電力の実効値。
Watt ワット 電力や仕事率などを表す単位。
級(Q),歯 Q,shi キュウ、シ =0.25mm 日本の印刷文字や文字間隔の単位。

容量の単位

まずマイコンピュータやエクスプローラを使って、HDDやフロッピーの保存容量がどの程度なのか把握してみてください。次に残容量がどの程度なのか、同様にKB、MB、GBで把握する習慣をつけてください。例えば、「10GBのHDD」というのは、大雑把に表現すると、

10x1,000MB=10,000MB
=10,000x1,000KB=10,000,000KB
=10,000,000x1,000B=10,000,000,000B(バイト)...漢字(全角文字) 5,000,000,000文字分

が保存できる容量を持っている、ということになります。しかし、実際には、コンピュータの内部処理は10進法ではなく2進法(2のX乗)で行われるため、実際に使える容量はもっと少なくなります。これは、1000のかわりに1024(=2の10乗)を使用するためです。 このためHDDの仕様書には10GBと明記されていても、マイコンピュータやエクスプローラなどで確認するとやや少なく表示されていることがわかります。こうした細かな数字は特に気にする必要はありません。問題は、どれだけ使用済みでどれだけ残っているのか、その残容量はどのくらいの情報が保存できる容量なのかがしっかりとイメージできるかどうかなのです。マイコンピュータのローカルディスクのプロパティでグラフ表示すると使用領域・空き領域の容量は簡単に把握できます。
ここで、5GBが未使用であるとします。5GB=5120MB(=5x1024)バイトです。
これは、

  -640x480ドットの圧縮なしビットマップ画像(約0.9MB/ファイル)に換算すると、5120/0.9=5688ファイル
  -2HD フロッピー(1.44MB/枚)に換算すると、5120/1.44=3555枚
  -CD-R(650MB/枚)に換算すると、5120/650=7〜8枚

に相当します。フロッピーに換算するとかなり保存できるという印象ですが、CDをコピーしたり保存することを想定すると8枚でパンクしてしまいます。
こうした知識は、FDDやHDDを効率よく使用し、容量不足のリスクを防ぐためのメンテナンス・ノウハウにつながっていきます。特に2,3年前に製造されたノート型やHDD容量の少ないパソコンのユーザーは、こうしたシュミレーションを定期的に行い空き容量を具体的に把握するよう心がけてください。(HDDは、40%程度の空きのある状態で使用することをおすすめします。)

転送の単位

コンピュータで使用する転送の単位は、”xxs”、”xxx/s”(per second:1秒間にいくら転送できるか)が基本になります。パソコン内外の全ての処理でこうした単位を使用します。例えば、モデム経由でインターネットプロバイダに接続している時は、ダイヤルアップネットワークのアイコンをクリックすれば、「42,666bps で接続」といったウインドウが表示されます。56kbpsのモデムを使用しているなら、1秒間に最大56000ビット(半角で7000文字、漢字で3500文字)送受信できる可能性があるが、実際には回線状況などの制約により、42666/56000=76% 程度の能力で通信しているということになります。(ISDNを使用すれば当然、64kbps、128kbpsとスピードアップできますし、ケーブルTV回線やADSLなどのLANを使用すれば転送できるデータ量はもっと大きくなります。) 

メーラーで文字だけのメールを送る場合は、次のような構成になり、容量も少なく体感時間は1秒程度なので、ストレスも感じません。この場合はアナログ回線でも十分です。

  -文字のビット数[(半角文字数 x 8)+(全角文字数 x 16)]+[メールの体裁情報]+[通信制御情報]

しかし、ワープロで作成したテキストだけのファイルでも、文字数からは単純に計算できないほど大きくなります。文字数から計算すると1KB、2KBでも、保存して容量を確認すると20倍程度にもなる場合があります。(これは書式情報などアプリケーション特有の情報が数多く追加されるためです。)
さらに、画像ファイルなどを添付すると突然アップに時間がかかるようになります。メールに100KBの画像を添付すると仮定します。

  -100KB=102,400B=819,200ビット 819,200/42,666=19.2秒

つまり、この通信速度では、単純に計算しても、この画像ファイルの送信だけで20秒かかるということになります。したがって、容量が計算できると、受信者の受信の様子が予測できるようになり、数GBの添付ファイルを送りつけて相手に迷惑をかけることもなくなります。(実際には、送信時にメーラー側でエンコード処理を行うため送信時間にはバラツキがでます。)

このように、コンピュータの世界の容量と転送の単位が理解できると、処理の重さや長さ(待ち時間)がある程度予測できるようになります。他にも、パソコンにつながる内外部の部品はそれぞれの転送速度を持っています。それぞれの転送速度を最大化し、ボトルネックを改善することがパフォーマンスアップのポイントになります。また、こうした基本単位を理解していないと、オプション製品を購入する際に組み合わせを誤ったり、効率の悪いものを購入してしまう可能性も高くなります。単位に慣れ、容量とスピードの感覚がわかってくると、パソコンを安心して利用でき、最大限に活用し、カタログの読み方もわかるようになり、結果的に適切なチューニングや拡張を行うことができるようになります。