ファイル管理の基礎

このページでは、Windows のファイルシステム「FAT32」とアプリケーションに即したファイル管理のノウハウを解説します。 (このページの内容は、予告なしに変更されます。)問い合わせはこちらまで


●Windowsのファイルシステム

ユーザーがパソコンで処理するファイルやディレクトリ(フォルダ)を、実際の物理的なディスク上に対応させ、ファイルやディレクトリ自体を構成する体系をファイルシステムという。まず、使用している Windows のファイルシステムの特徴を理解しよう。
MS-DOSの時代に開発されたのがFAT(FAT16)、Windows 95 OSR2 以降ではFAT32、Windows NT/2000ではNTFSなどの新しい形式が使われている。

○FAT(File Allocation Table)ファイルシステム

FATは、MS-DOSにおいて、フロッピーディスクやハードディスクにファイルを保存し管理するためのしくみとして誕生した。
MS-DOSのファイルシステムは、「ディレクトリエントリ」とFATという情報によって構成されている。ディスクの1パーティションをクラスタと呼ばれる単位で管理し、クラスタの状態やクラスタ間の関係などをFATと呼ばれる領域に記録している。つまり、ファイルは、クラスタを単位として構成されているが、クラスタのディスク上の物理的な位置は常に連続しているわけではないので、FATによってそれらのクラスタがどのような順につながって、1つのファイルを構成しているかが管理されているのである。

FATのエントリは、ディスクの各クラスタと1対1に対応しており、該当するクラスタの使用状況を表わしている。このため、ディスク上の任意のクラスタのアドレスを示すための領域が必要であり、FATエントリのサイズにより、管理できるクラスタ数が制限される。当初、MS-DOSでは、このFATエントリに12ビット(管理可能な最大ディスク容量は128MB)を割り当てていたが、ディスクの大容量化により、MS-DOS 3.xではこれが16ビットに拡張された。 FAT16では、32ビットのセクタ番号を用いることで、1パーティションとして最大容量は2GBまでのディスクを管理できる。
ファイル名は11文字までという制限があり、8+3形式(xxxxxxxx.xxx)となる。

○FAT32 ファイルシステム

FAT32は、1エントリのサイズを32ビットに拡張したFATファイルシステムのことである。Windows 95 の普及以降、さらにディスクの大容量化が進み、FAT16でもFATエントリが不足したため、Windows 95 OSR2 より 32bit FATのサポートが追加された。FAT32では、268435445個のクラスタを使用でき、最大2TB(テラバイト)までのディスクを管理できるようになった。

なお、Windows 95 から「VFAT」という拡張ファイルシステムが採用され、最大256文字までのファイル名が利用できるようになった。8+3形式から大幅に拡張されたため、一般には、VFATは「ロングファイルネーム」と呼ばれている。ただし、「 \ / : * ? " < > | 」は、パスの表示と混同するためロングファイルネームには使えない。

FATシステムの欠点をまとめると次のとおりである。

1.大きなファイルを連続した領域に保存する設定ができない
従って、ファイルの容量が大きくなるにつれて、連続した領域ではなく分轄した領域に分けて保存される可能性が高くなる。このため、画像やビデオなどの大容量ファイルになるほどHDDのアクセス回数が増えサーチ時間が長くなり、HDDの消耗も激しくなる傾向がある。

2.アクセスが遅い
一般に、NTFSより遅い。HDDへの転送はUATAに対応し速くなっているが、スケジューリングや書き込みのアルゴリズムについては、まだまだ改善の余地がある。(UATAとバッファの大きさに助けられている状態。)

3.ファイルを保護できない
UNIXやNTFSのような、ファイルごとユーザーごとにアクセスレベルを設定することができない。アプリケーションで設定しても、DOSのコマンドですべて削除できてしまう。

4.バックアップ機能がない
FATの自動バックアップや自動修復はできない。二重化は、RAIDが可能なシステムでHDDを2台装備しないと実現しない。FATが壊れるとHDDのデータは読めなくなり、OSやユーティリティでバックアップしたデータもリストアできなくなる。

5.断片化を解消するツールは、Windows標準では「デフラグ」のみである
デフラグは、実行中にHDDにアクセスが発生すると、最初からやり直す構造になっているため、常駐プログラム(スクリーンセーバー、監視プログラム、ウイルスチェッカー、アップデート機能、電源管理機能など)をすべて停止させてから実行しなければならない。LAN環境ではさらに注意が必要になる。また、実行中はパソコンを一切使用できない。

○NTFS(New Technology File System)  

Windows NT で新たに採用されたファイルシステムで、アクセス速度を向上させるためのスケジューリングと、信頼性を向上させるための即時書き込みを可能にしている。255文字までのロングファイルネームをサポートし、名前の中の大文字、小文字の情報を保存するが、Win32サブシステムからは“A”と“a”は同じファイル名として扱われる。また、内部的にはファイルのデータ領域以外に属性と呼ばれる可変長のデータ領域も持っている。セキュリティに関しては、FATよりも大幅に強化され、ACL(Access Control List)を使って、各ファイルごとに操作や読み込み・書き込みなどができるユーザーやグループを細かく設定できるようになっている。

●ユーザーから見たファイルシステムの特徴
ユーザーの観点から、Windows のファイルシステムには次のような特徴がある。

○ファイルとフォルダの構造

ファイルやフォルダのネーミングルールこそ、ロングネームが使えるように拡張されたが、基本的な構造はDOSと変わっていない。DOSでディレクトリと呼ばれていた概念が階層化された「フォルダ」に変わっただけであり、「C:\」のような表現も同じである。ファイル同士の関係を定義したり、この種のファイルは必ずこのフォルダに保存するといったファイルとフォルダの関係を定義したり、関連するファイルをグループ化する、といった横断的な機能は持っていない。つまり、一見階層的に見えるフォルダに個別のファイルを保存し、どこに保存したか忘れたら、検索機能でそれらしい名前で検索する、というのが基本であり、それ以上のことはできない。シンプルではあるが、ファイル間の連携や大量のファイルを管理するには窮めて不向きなファイルシステムである。 したがって、特に大量のファイルを扱うユーザーは、前もってファイルのネーミングや保存フォルダのネーミングと階層、および適切な管理方法を十分検討して欲しい。

○ファイルとアプリケーションの関連

ファイルの拡張子ごとにアプリケーションが関連付けられる。この情報は、「フォルダオプション」の「ファイルの種類」タブで定義される。通常、アプリケーションをインストールした際に、ファイルを開くアプリケーションの情報がレジストリに書き込まれる。突然、ファイルを開くアプリケーションが違ってしまうのは、最後にインストールしたアプリがそれまでの関連付けを変えてしまうためである。印刷や編集も含めると、これを手動で設定するのはけっこう難しい。(アプリを再インストールしたほうがうまくいく場合が多い。)レジストリを編集することで変更することもできる。「フォルダオプション」での拡張子ごとに開くアプリケーションの簡易設定は次のように行なう。

1.マイコンピュータの「ツール」>「フォルダオプション」>「ファイルの種類」タブを開く。
2.変更したい拡張子をマークし「変更」ボタンをクリック。
3.ファイルを開くアプリケーションを選択して「OK」。

○ファイルとフォルダの属性

UNIXのファイルシステムのような、ユーザーごとのきめ細かなアクセス権限を設定することはできない。(NTFSでは、そうしたセキュリティ機能が強化されている。)属性として指定できるのは次の4種類であり、ユーザーが設定できるのは1、2、3である。ファイルまたはフォルダを右クリックして「プロパティ」で設定する。(複数ファイルの一括設定も可能。)

1.読み取り専用

読み取り(Read Only)のみの属性である。上書きしようとしてもできない。大事なファイルやプログラムなどにこの属性をつけると、誤操作や破壊型ウィルスへの抗力は高まる。ただし、デフラグによる最適化の対象にならない、フォルダとの属性の整合性を考慮しておかないと削除したくてもできない、といった制約もある。

2.隠しファイル

隠し属性(不可視属性ともいう)のファイルはマイコンピュータやエクスプローラでは通常見えないが、後述のとおり「フォルダオプション」で認識できるようになる。ルートドライブ(通常C:\)の起動ファイルや「ごみ箱」などはこの属性である。保護するための属性であるが、ユーザーからみると「ファイルはない」と思ってしまうため、ご操作を招く原因となることもある。システムファイルに適用されることが多く、ユーザーが積極的に使用できる属性ではない。

3.アーカイブ

圧縮ファイルのことではなく、更新されたファイルにつく属性のことである。これもDOSのなごりである。

4.システム

2の隠し属性と併用されることが多い、システムファイルのための属性である。Windowsフォルダのファイルに多く見られる。

●ファイルとフォルダの操作の基本
○まず、フォルダの設定を変更する

まず、フォルダとファイルの階層構造(フルパス)と名前(フルネーム)が明確になるように、次の処理を行なう。

1.マイコンピュータまたはエクスプローラを開き、「ツール」の「フォルダ オプション」 をクリックする。
2.「表示」タブをクリックし、次の項目のチェックをオンにする。
  -「アドレスバーにファイルのパスを表示する」
  -「コントロールパネルのオプションとフォルダの内容をすべて表示する」
  -「すべてのファイルとフォルダを表示する」
3.「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェック ボックスをオフする。
4.「OK」をクリック。

これで、マイコンピュータやエクスプローラから、全てのファイルを見ることができる。隠しファイルと隠しフォルダは、通常の項目ではないことを示すため淡色表示されている。隠しファイルを変更または削除してはならない。「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」のチェック ボックスをオフにすると、その他のシステムの隠しファイルも表示することができる。

○基本操作

1.ドラッグ&ドロップ

Windows のファイル操作の特徴の一つは、ドラッグ&ドロップである。ショートカットキーも使用できるが、現実にはほとんどのユーザーが主にD&Dを利用しているはずである。Windiows の操作に関しては、たとえば、ダブルクリックをシングルクリックにしたり、マウスの主ボタンを入れ替えるなど、かなりカスタマイズすることができる。また、「Shift」キーや「Ctrl」キーとマウスを組み合わせるといったコンビネーションも使える。(たとえば、「Windowsの終了」ダイアログで、「Ctrl」キーを押しながら再起動するとWindowsの再起動だけを行なうため起動時間が短くて済む。)
D&Dの結果は、ターゲットの場所とファイルの種類により次のように異なる。

ドラッグ&ドロップ(左ボタンの場合)
対象
ターゲット
結果
ファイル 実行ファイル(xxxxx.exe)へ

ファイルを実行ファイルで開く(エラーまたは無視の場合もあり)

ファイル、フォルダ 同じフォルダ内へ アイコンの表示位置を移動
実行ファイル 同じフォルダ内へ アイコンの表示位置を移動
ファイル、フォルダ 同じドライブの異なるフォルダへ ファイル・フォルダを移動
実行ファイル 同じドライブの異なるフォルダへ ショートカットを作成
ファイル、フォルダ 異なるドライブへ ファイル・フォルダをコピー
実行ファイル 異なるドライブへ ショートカットを作成
上記の表における「ファイル」は、実行ファイル以外のファイルを意味する。

カーソルでわかるドラッグの意味
カーソルの形
意味
矢印 移動
矢印+□内に「+」 コピー
矢印+□内に黒矢印 ショートカット作成
○内に斜線 不可

2.右クリック

もう一つの特徴は、右クリックである。MacからWindowsに移植されたアプリケーションでは、実現していないものもあるが、ファイルを右クリックして処理を選択することで、わざわざツールバーまで移動しなくとも容易に処理できる機能が多い。たとえば、クイックビューアをインストールしたり、Windowsフォルダ内の「送る」(Send to)フォルダに「メモ帳」やよく使うアプリケーションのショートカットを入れておけば、拡張子との関連付けが設定されていなくても、右クリックして開きたいアプリケーションを簡単に指定できる。

○キーボード&マウスのコンビネーション

マウスとキーボードの併用により、フォルダ・ファイルを次のように処理することができる。

操作
結果
「Alt」+ダブルクリック 「プロパティ」を表示
「Ctrl」+ドラッグ コピー
「Shift」+ドラッグ 移動
フォルダを「Ctrl」+ダブルクリック 現在のウインドウにフォルダの内容を表示 (新規のウインドウを開かない。)
フォルダを「Shift」+ダブルクリック エクスプローラでフォルダの内容を表示 (ツリー表示)
 
○複数ファイルの選択

意外に知られていないのがこの操作である。大量のファイルを扱う場合など有効なので是非習得して欲しい。

操作
結果
「編集」の「すべて選択」 ウインドウ内のすべてのフォルダ・ファイルを選択
マウスでドラッグし囲む 囲んだ部分と領域に触れたフォルダ・ファイルを選択
「Shift」+クリック 最初にクリックしたフォルダ・ファイルとの間のフォルダ・ファイルをすべて選択
「Ctrl」+クリック クリックしたファイルを次々に追加選択

○ファイル・フォルダの情報を取得

基本情報を取得するには、右クリックし、それぞれの「プロパティ」を表示する。
気になるHDDの残容量を調べるには、ドライブを右クリックして「プロパティ」を開けばよい。最近は、あらかじめアクティブデスクトップのカスタマイズでファイルリストの左側に残容量がグラフ表示されているモデルも多い。

○ファイル・フォルダの検索

「スタート」の検索をクリックする。ワイルドカード(*,?)を使用したファイル名の検索が基本である。その他、日付、種類サイズ、詳細オプション(サブフォルダも検索、大文字と小文字の区別)のようなオプションの設定ができる。(Windowsの種類により差がある。)
これらは、ドライブ上に飛び散ったファイルをサーチするための機能であり、論理的に関連する関係の深いファイル群をサーチしたり、特定のアプリケーションで作成したファイルをサーチするような機能はない。

1.ワイルドカードの使用例

ファイルまたはフォルダの名前
表示される検索結果
win* 「win」で始まるフォルダ・ファイル (windows、winword.exe など)
win??

「win」+2文字(バイト)の名前を持つフォルダ・ファイル (win32、wing1,bmf など)

*win* 「win」が含まれるすべてのフォルダ・ファイル (amwin.wmf、microsoft windows script など)
?win*

任意の1文字(バイト)+「win」で始まるフォルダ・ファイル (hwinho.hlp、nwindc32.dll)

*.dat

拡張子が「dat」のファイル(dystem.dat など)

*.db?

拡張子が3桁ではじめの2桁が「db」のファイル (受信トレイ.dbx、customer.dbf)

??win??.??? 7+3形式で3桁から「win」が入っているファイル(wpwin98.inf、_swinst.dll など)

2.ファイルの中を検索する(コンテンツサーチ)

テキストファイルやMS-Wordであれば、検索ウインドウの「含まれる文字列」に思い浮かぶキーワードを入力して検索できる。ただし、検索時間が相当長いので、「ファイルまたはフォルダの名前」と併用したほうがよい。
バイナリファイルについては、中身の検索はWindowsmの検索機能では難しい。ただ、圧縮ファイル(ZIP、LZHなど)については、含まれるファイル名の一部を「含まれる文字列」に指定すると検索できるようである。どうしてもコンテンツサーチ機能が必要であれば、シェアウェア、フリーウェアや市販の検索ソフトをインストールすることができる。後述する「ファイル管理のポイント」も参照して欲しい。
●ファイル管理のポイント

フォルダの階層化であれ、ファイルの保存や削除であれ、Windowsはユーザーの操作を基本的に許してしまう。ほとんどのユーザーは、思いついたらフォルダを作り、ファイルを保存する。どのような階層構造になっているか、どのくらいファイルを溜め込んでいるかなどは、いちいち考慮しない。アプリケーションもそうである。アンインストールの際に、自らがインストールしたファイルがわからなくなってしまうアプリケーションもある。一時ファイルやシステムフォルダに残ったゴミは、ユーザーが消さない限り増え続ける。
数年前までワークステーションでもできなかったような大量のファイル処理を、構造的にはDOSの時代から変わっていないWindowsのファイルシステムで行なうことは、非常に大きなリスクを伴うことである。ビジネスのキーとなる情報ファイルや業務に不可欠なファイルを扱う場合は、次のようなポイントを考慮して欲しい。

○RAIDパソコンの採用

HDDを2重化したRAID機能を持つパソコンを使用することにより、HDDクラッシュなどのトラブルの発生率を低くし、ファイルへのアクセス実効速度を格段に向上させることができる。バックアップツールにお金をかけるよりもRAIDレベルの向上を目指す方が得策かもしれない。 (RAID対応のボードとHDD1台の追加で可能。)

○ファイル管理アプリケーションのインストール

Windowsのファイルシステムを補完する安価なファイルユーティリティ、本格的なアプリケーション構築のためのリレーショナルデータベースやコンテンツサーチ・システムなど、Windowsの発展と共に充実してきている。ただし、それらが必要かどうかは慎重に検討しよう。データの入力やセットアップ作業で力尽きてしまうかもしれない。

○独立した保存領域の確保

業務用の大事なファイルを、ユーザーのパソコンの「マイドキュメント」フォルダに私用文書と混在して保存するようなことは窮めて危険である。必ず、サーバーやリムーバルメディアの特定の領域を決めて保存しよう。他ユーザーから更新・削除されては困るなら、そうしたアクセス権限の設定が可能な属性のフォルダに保存する。

○業務内容を吟味し改善する

それぞれの仕事に必要な要件があるはずである。Windowsやアプリケーションでカバーできる工程もあり、そうでない部分もあるだろう。どうしてもパソコンでうまくいかない部分(ボトルネック)を見つけ出し、パソコンでできるように仕事を変えていくことも大切である。

○ ファイルネーミングやフォルダの場所の検討

ファイル数が膨大なのにファイルが拡散していれば、ファイルアクセスに時間と手間がかかるのは当然である。「後で検索できるから...」と考えて、思いつきでファイルをネーミングしたり安易に保存先を決めることは避ける。ファイル管理がうまくいかないケースのほとんどは、この段階で十分な検討がされていない。業務内容に照らして、検索しなくても辿り着くよう論理的な思考に基づき、秩序ある決め方をすることが重要である。つまり、この種のファイルは(「この目的のファイルは」、「この業務のファイルは」)必ずここにある、という論理構造を現実のフォルダのツリー構造に置き換えてみる。さらに、どのような更新や検索が発生するかによって、ファイル名(の一部)が決まってくる。

○ショートカットの活用

前述のとおり、FATファイルシステムはデータベースではない。ファイル数が多く、保存後、関係データベースのような多角的・多目的検索が要求される業務では、実ファイルを安易に一つの目的に応じて別々のフォルダに分離させない方がよい。他の目的で検索を行なう際に著しく生産性を阻害することになりかねない。
このような場合は、検索機能で対応できるネーミング(たとえばフォルダ名にも拡張子を付けるなど)を行なうか、目的別にショートカットを作成しわかりやすいフォルダに保存する、保存したショートカットをワードパッドにスクラップしてインデックスを作成する、などの工夫により、検索の生産性を向上させることができる。

ショートカット
元ファイル
取引先別分類
d:\by_Deale.doc\
営業員別分類
d:\by_Sales.doc\
Dealer_Product_Sales
d:\Real_Data.doc\

d:\by_Dealer\111\
111_1234567_aaa.doc
-----------------
d:\by_Dealer\222\
222_2345678_aaa.doc
-----------------
d:\by_Dealer\555\
555_4567890_ccc.doc
555_5678901_ccc.doc
-----------------
d:\by_Dealer\000\
000_9012345_zzz.doc

<d:\by_Sales\aaa\>
111_1234567_aaa.doc
222_2345678_aaa.doc
-----------------
<d:\by_Sales\ccc\>
555_4567890_ccc.doc
555_5678901_ccc.doc
-----------------
<d:\by_Sales\zzz\>
999_8901234_zzz.doc
000_9012345_zzz.doc

<d:\Real_Data\>
111_1234567_aaa.doc
222_2345678_aaa.doc
-----------------
333_3456789_bbb.doc
-----------------
555_4567890_ccc.doc
555_5678901_ccc.doc
666_6789012_ddd.doc
-----------------
888_7890123_yyy.doc
999_8901234_zzz.doc
000_9012345_zzz.doc

注意:元ファイルを移動したり名前を変更してもショートカットとのリンクは保持される。しかし、削除すればリンクは切れる。

*ワードパッド文書は、MS-Word より軽く、テキスト、イメージ、URLなどのスクラップやインデックスの作成に適しており、コンテンツサーチの対象にもなる。

○コンテンツ検索の強化

テキストファイルやMS-Word(ワードパッドを含む)以外のアプリケーションファイルを「含まれる文字列」(コンテンツサーチ)の対象にしたい場合は、専門のソフトを使うのが一般的だが、Windowsの検索機能だけでも、次のような手順で可能である。(アプリケーションの変換能力に依存する。)

1.元ファイルを作成するアプリケーションの変換機能を使って元ファイルをテキスト形式で保存する。
2.このファイルをWordで開き、ページの頭に右ドラッグし「ここにハイパーリンクを作成」を選択する。(ワードパッドを使用する場合は、元ファイルのショートカットをドラッグする。)
3.この検索用ファイルを保存する。(テキスト形式ではなくhtml形式を使用してもよい。)

検索する場合は、検索ウインドウを開き、「含まれる文字列」にキーワードを入力して検索する。見つかった検索用ファイルをクリックして開く。元ファイルを編集する必要があればページの頭のハイパーリンクまたはショッートカットアイコンをクリックする。

MS-Officeシリーズはアプリケーションの親和性が高くなっている。Excelのファイルは、「xls」形式のままではコンテンツサーチの対象にはならないが、開いたWordページにドラックするか、「切り貼り」によりWordのページに挿入し保存すると、コンテンツサーチの対象にすることができる。ただし、コンテンツサーチは、「探す場所」を絞り込んで行なわないと時間がかかる。まず、数件テストしてから検討しよう。

○画像ファイルの整理

アルバムソフトや様々な画像を扱うアプリケーションがあるが、あまりおすすめできない。元ファイルが削除や移動してしまえば当然差異が発生するし、画像を管理する者にとっては、Windowsの管理とアプリケーションによる管理の2つを常に意識しなければならない。(間違いが発生しやすくなる。)
Windowsの機能をベースにして管理するなら、次のようなテクニックを使うことができる。

1.プレビューとサムネイルを作成する

ファイルタイプが限定されるが、プレビューしたいなら、フォルダごとの設定で簡単にサムネイル表示ができる。Windows Me では、フォルダを開き「表示」の「縮小表示」をクリックすればよい。Windows 98 では、まずフォルダのプロパティで「縮小表示を使用」をチェックして「OK」をクリック、一旦閉じて、再度マイコンピュータまたはエクスプローラでフォルダを開き「表示」の「縮小版」をクリックする。(レジストリを編集すれば、一覧のミニアイコンに画像を表示させることもできる。)

2.表示機能を拡張する

これもファイルタイプが限定されるが、Photoshopなどのまともなレタッチソフトなら、フォルダからドラッグ&ドロップすればかなりの数のファイルを読み込み表示できる。(そのような仕様になっていないアプリケーションでは不可。)手っ取り早く一覧表示したいなら、ワードパッドを開いて、フォルダからドラッグ&ドロップすればよい。このファイルをフォルダごとに保存しておけば、1クリックですぐにすべての画像を表示できる。
また、いちいちフォルダを開きたくない場合は、ターゲットの画像のショートカットを作成しこれらを「ワードパッド」にドラッグする。「ファイル名.lnk」ができるのでこれをクリックすれば元画像が表示できる。このファイルをデスクトップ上においておけばインデックスとして使用できる。使い方によってはかなり生産性を高めることができる。

3.検索を強化する

画像はコンテンツサーチの対象にできないため、保存フォルダとファイルのネーミングがすべてである。しかし、類似したファイルが多ければ、必要に応じて属性を記述した中間ファイルを作成するなどして検索しやすくする必要があるだろう。次のようにして、特別なアプリケーションを使用することなファイル検索システムが構築できる。

Excel を開き、セル上で右クリックして、「ハイパーリンクの挿入」を選択し「ファイル」から画像ファイルのパスを指定して「OK」をクリックする。(ファイルのフルパスがセルに挿入される。)次のセルにファイルの解説などの関連情報を入力し、必要なら並べ変えを行い、「ファイル」の「名前を付けて保存」をクリックし、「ファイルの種類」を「Webページ(*.html; *.htm)」で保存する。これで、コンテンツサーチの対象となる索引ページができあがる。(Indexファイルのパスをフォルダまでにして、html ファイルを階層化してもよい。)

いくつかのテクニックを紹介したが、最も重要なことは、その業務全体の広がり(範囲)と重さをあらかじめ見抜くことである。ファイル管理という業務は存在しない。そこで扱われるファイルタイプ、数、容量、処理の流れなど、検討していくうちに「ほんとにパソコンでできるの?」といった疑問が湧いてくるかもしれない。そのような場合は。専門家のコンサルテーションを受けることをおすすめする。