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■ インターネットの基礎
    このページでは、インターネットに関する基礎知識を提供しています。モバイルも含めて、すべてのユーザーにインターネットの精神を理解していただきたい。(このページは予告無く変更されます。)

  1. インターネットの歴史

    インターネット(Internet)はその名のとおり、「ネットワーク間」、存在するネットワークを結んで拡張していくことを意味します。そして、会社のLANであれ電話網であれ、コンピュータ・ネットワークのいくつかの技術とルールを満たしていれば、どのネットワークもインターネットの一部になりえるのです。日本では、1999年後半からユーザー数が加速度的に増加しています。新しいユーザーの方こそインターネットの歴史を学んでください。

    ○軍事用ネットワークの時代

    初期のインターネットは「学術用ネットワーク」として活用されていましたが、実はそのルーツはベトナム戦争当時の軍事戦略用通信網にまでさかのぼります。冷戦時代(1969年)に、米国国防総省(DOD)の高等研究計画局(ARPA:Advanced Reserch Projects Agency)は、有事には放送や電話などに代わる通信網として機能させる、全米中の主要機関や研究所などに設置されたコンピュータを結ぶ、ARPAnet(アーパネット)というプロジェクトを完成させました。(ARPには軍事用語で「空襲警戒」の意味があるそうです。)
    このARPAnetは、パケット交換やエラー回復などの新技術が基盤となっており、当時としては画期的な通信網として、軍事利用だけではなく、科学技術研究所に関係する民間研究者にも幅広く利用されたのです。幸運にもこの時代には、重要な研究には積極的な資金提供が行われ、ネットワークの整備が自然に進められたのです。

    ARPAnetは、80年代半ばに軍事用のMILNET(ミルネット)と研究用に分離され発展的に解消します。現在私たちが利用しているインターネットの一部はこの研究用のものです。もちろん軍事用ネットワークにもつながっており、たびたびクラッカーの標的になっています。(ドメイン名が「mil」で終わるサイトは軍用であり一般の利用はできません。)

    ○学術用ネットワークの時代

    1970年代後半〜80年代は、学術用ネットワークの成長期にあたります。冷戦が緩和されるにつれて、さまざまな軍事技術が民間用に移転されました。同時にコンピュータの飛躍的な発展期であり、ネットワークを通じたコンピュータ利用が盛んになった時期でもあります。さまざまな研究機関が、より高速で能力の高いネットワークを求め、独自に構築を始めます。NASA(航空宇宙局)のNSIなど、この時代のネットワークは、当時は高額であったスーパーコンピュータの共同利用を目的として構築されていました。このため、スパコンで実行するためのプログラムのファイル転送、遠隔操作(Telnet)などの関連技術の整備も当然必要になり、これは全米科学財団(NSF:National Science Foundation)が担当することになりました。また、1983年にはTCP/IPがARPAnetに正式採用され通信方式の標準となっていきます。

    インターネットの本格的なスタートは、1989年のNSFnetに始まります。NSFnetは、通信速度は当初、56kbpsでしたが、すぐに1.5Mbpsになりました。(これは、1秒間に漢字188,000字を送ることができる速度です。)その後、さらに45Mbpsにアップされ、映像も送ることができるようになりました。この高速ネットワークは、スパコン利用以外にも大きな魅力となり、全米の大学や研究機関の小規模コンピュータ・ネットワークが次々につながるようになりました。しかし、NSFnetの利用は、原則として学術・教育用に限定されていました。これが、インターネットが学術用ネットといわれる所以です。(現在は、NSFnetは非営利団体により管理され、他の公的なバックボーンネットワークと共に、「情報スーパーハイウェイ」(NII)の一環として統合されつつあります。)
    日本では、1984年に東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学を電話回線で結んだJUNnetがスタートし、1989年にNSFnetと接続しインターネットに仲間入りしたのです。

    ○商用インターネットの時代(現代)

    高速ネットワークの便利さが広く知られるようになると、学術目的に限定されないインターネットの登場が望まれるようになりました。米国では、1989年頃から、自前の回線を使って接続サービスを提供するNSP(ネットワーク・サービス・プロバイダ)が次々に登場します。プロバイダは、ユーザーとの間に専用線を設置し、一端はルーターを通じてユーザーのLANやパソコンにつなぎます。もう一端をNOC(ネットワーク・オペレーションセンター)につなぎ、これがユーザーが接続するAP(アクセスポイント)になります。APが全国にたくさんあれば、ユーザーは最寄のAPに接続すればよく安い電話料金でインターネットを利用することができます。こうして瞬く間にインターネットのユーザーは、全米中に、そして世界中に広がっていきました。

    米国では、通信に関する法律も料金体系も日本と異なり、こうしたサービスを始めるにも利用するにも、大変安価に実現できます。このため、爆発的にユーザーが増加したのです。(日本でもユーザーは急激に増加していますが、米国と比較すると、プロバイダ接続料、回線使用料共に、まだまだ安くなって当然と感じます。)

    しかし、今日のインターネットの人気は、このようなプロバイダの登場だけで説明できません。単に安くて便利というだけではなく、WWW(World Wide Web)などのコンテンツが充実してきたことにより、誰でも欲しい情報を入手できる便利さと楽しさが増えてきたためです。そして、1990年代に入り、初期のMosic(モザイク)、Netscape Navigator(ネットスケープナビゲータ)などの使いやすいブラウザや多くのプラグインが開発され、利用環境が整備されてきたこと、加えて、ユーザーが自ら情報を発信できる道具(ホームページ・ビルダー、マルチメディア・オーサリングソフト、FTPなど)が充実してきたことも大きな要因でしょう。

    そして、インターネットの普及に拍車をかけた最も大きな要因は、米国人のパイオニア精神、ボランティア精神です。つまり、誰かが役に立つ情報を無償で提供する、その情報を得た誰かがお返しに有益な情報を提供しようとする、皆で協力して新しいネットの世界を構築しよう、という開拓時代に培われた精神(表現がオーバーかもしれませんが)がベースとなり、さらに良い情報を、良いサービスを、というサイクルができあがったのです。
    インターネットの歴史が商用プロバイダの時代から始まる日本では、安いプロバイダはどれか、どうやっておいしい情報を得るか、どうやって一儲けするか、自分に都合のいいインターネット利用術ばかり考えているユーザーが多いように感じます。バーチャルな遊びの世界のように見えるかもしれませんが、ブラウザの向こうには常に生身の人間がいることを意識してください。そして、インターネットから何かを得たら、代わりに何かを提供するというギブ&テイクの精神を忘れないでください。

  2. インターネットのサービス

    インターネットで何ができるか? 初期のインターネットは科学者たちの論文の伝送などのメール的な使い方と、遠隔地からのスパコンの分散利用が中心でした。しかし、IP接続などの一般ユーザーの利用を推進する技術が導入されると、FTPでプログラムをダウンロードしたり、掲示板を発展させたネットニュースなどにも使われるようになり、メールも文字情報に加えて画像などを添付できるようになりました。誰でも自分のパソコンから利用できるようになると、さらにさまざまな欲求が生まれ、それに応えるサービス(インターネット電話、音楽配信など)が提供されるようになりました。
    インターネットのサービスは、次のような基本機能がベースになっています。

    ○WWW(World Wide Web)

    ブラウザや携帯端末などを使って、Webサーバーに蓄積されているWebページを表示します。つまり、さまざまな情報を提供している世界中のWebページにアクセスすることができます。テキストに加えて、画像、サウンド、アニメーション、ビデオなどさまざまな表現が可能であり、リンク先に簡単にジャンプできます。ブラウザやActiveXの機能が強化され、さまざまなプラグインが利用できるようになるにつれて、さらに高度な利用法が実現できるようになり、XMLなどのプログラミング技術の発展により、さらに高度な機能を持つHPの制作が可能になってくるでしょう。
    最近のHPは情報を掲載するだけでなく、利用者のニーズに応じた情報配信、最近問題となっているオンラインショッピング、オークションなどを含む電子商取引のツールとしても利用されています。また、マルチキャスティングによるネット版放送局も増えています。まだまだ、さまざまな形態が増えるでしょう。

    ○電子メール(E-Mail)

    インターネットが普及する以前から、パソコン通信ユーザーや外資系企業ユーザーを中心に限定ノード内で利用されていました。インターネットの普及とともに、ノード、ドメインを越えて世界中のユーザーとの送受信が可能になりました。一般的には、送信はSMTPサーバー、受信はPOPサーバーを経由して行われます。プロバイダが管理するこれらのサーバーにアカウントを登録すればすぐに利用可能になります。最近では、M社の”Hotmail”など、無料でアカウントを登録できるサービスも公開されています。WWWとともに、メールマガジンなど情報配信サービスの基本となる技術でもあります。

    ○ネットニュース(NetNews)

    パソコン通信の経験のあるユーザーは掲示板(BBS)を使用したことがあるでしょう。ある情報を書き込むと、それに対する追加の情報、答え、反対意見などが次々に書き込まれます。掲示板と異なるところは、特定のプロバイダに利用が限定されていないこと、アウトルックのようなメーラーから誰でもアクセスすることができること、添付ファイル、つまり定めらたフォーマットの画像などもアップできることです。
    このため、プロバイダのFAQなどにもよく利用されます。世界中のインターネット・ユーザーが相手ですから、ニュースグループ(NG)の規模は、数千万人が参加するほど大きくなる可能性があります。ニュースに関心があるユーザーは、世界中から投稿(ポスト)してきます。ネット上にはさまざまなテーマ別のニュースグループが存在しており、更新度合いも激しいものが多いのです。
    意外に、このサービスを知らないユーザーが多いのですが、Outlook Expressなら、「ツール」の「ニュースグループの購読」から見たいニュースの「購読」を設定すれば、メールと同様に登録されているニュースを読むことができます。経験の無いユーザーは一度購読してみてください。(”japan.xxx.xxxx”には日本語のニュースが多い。)

    ○ファイル転送(FTP)

    一般ユーザーは意識していないかもしれませんが、HPからプログラムやMP3ファイルをダウンロードしたり、HPに掲載するデータをアップロードするために使用されます。FTPというプロトコル(通信規約)で行われます。「anonymous FTP」という設定にすれば、フリーソフトを配布するような使い方ができ、パスワードが必要な設定にすれば、仕事のファイルをやり取りするのに使えます。ネット上での配信量が増加し大容量のメディアファイルを扱うようになるにつれて役割が大きくなってきました。

    ○遠隔操作(telnet)

    もともと遠隔地からインターネット経由で特定のホスト・コンピュータを操作するための機能であり、大手のパソコン通信サービスでは古くから使われています。Windowsにはあらかじめ、telnetの機能が組み込まれており、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」に、「telnet」と入力して起動できます。テキストモードなのでWebページアクセス用には向きませんが、管理用に利用可能にしているプロバイダもあります。

    その他、インターネット電話、テレビ会議など、様々な機能が開発され実用化されています。

  3. インターネットの仕組み

    ○アドレスとドメイン

    ユーザー名、ユーザーアドレス、メールIDなどと呼ばれるメールアドレスとホームページのアドレスは次のように表記されます。(下線部がドメイン名にあたります。)メールアドレスの@(アットマーク)は、その左側が個人名(ユーザーID)、右はドメイン(Domain)名であり、ユーザーの所属組織名であるとともにホスト・コンピュータの名前にあたります。ドメイン名はアルファベットA〜Z、数字0〜9までとハイフン(-)で構成された3〜63文字の文字列が登録できます。(ハイフンは先頭・末尾には使用できません。)
    1.メールアドレス: mayumi@tk.ring.ne.jp
    2.ホームページアドレス: http://www.tk.ring.ne.jp

    <ユーザー名の仕組み>

    ユーザー名 意味 目的
    mayumi ユーザーID ドメイン内での識別用
    @ アットマーク ユーザーID(左)とドメイン(右)の識別用
    tk ホスト(システム)名 ドメイン名の識別用
    ring 組織名
    ne 分類
    jp 国名 国の識別用
    [参考]

       1.ドメイン名: ring.ne.jp
       2.サーバー名(ホスト名): tk.ring.ne.jp
       3.Webサーバー名: www.ring.ne.jp (www2.ring.ne.jp でも tk.ring.ne.jp のままでもよい。)
       4.DNSサーバー名: ns.ring.ne.jp
       5.ftpサーバー名: ftp.ring.ne.jp

    TCP/IPの世界では、ホスト(接続されているすべてのコンピュータ)はIPアドレスと呼ばれる、「202.247.130.5」のような3桁ずつ区切った一連の数字アドレスで識別されます。ユーザーがインターネットにアクセスする際にはドメイン名を使用しますが、コンピュータ同士が通信のために使用するのは、実はこのIPアドレスなのです。そして、ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する仕組みがDNS(Domain Name System)です。ブラウザにURLを入力してもなかなか表示されない場合は、DNSが目的のホストのアドレスを見つけようとして上位のDNSを検索している場合が多いのです。
    ほとんどのプロバイダは、ユーザー側からのログインの際に自動的にドメイン名からIPアドレスを割り当てるようにしているため、WindowsのTCP/IPの設定が「サーバーが割り当てたIPアドレスを使う」設定になっていれば、ユーザーはこのIPアドレスが何かを意識することなく目的のホストにアクセスできます。
    このIPアドレスは、国別のインターネット管理機関、日本では日本ネットワーク情報センター(JPNIC)、により重複がないように管理されており、米国以外では国別の記号がつきます。(日本は”jp”。)

    <属性型ドメイン名の分類(gTLD)>

    分類

    日本

    米国
    政府機関 go gov
    大学・教育機関 ac edu
    一般企業 co com
    ネットワークサービス ne net
    JPNIC会員向け ad
    会社以外の団体 or org
    任意団体 gr

    adドメイン対象者以外は下記のような地域型ドメインを申請することもできます。

    1.一般地域型:組織名.kawaguchi.saitama.jp など
    2.地方公共団体:組織名.pref.kanagawa.jp city.setagaya.tokyo.jp など
    日本の企業でありながら「xxx.com」など国名がつかないドメインもあります。これは、アメリカの企業向けの一般トップレベルドメインですが、interNICの割り当て基準が緩く、プロバイダ経由で申請すると個人でももらえてしまうためです。
    また、1997年には、INAC(International Ad Hoc Committee)が、”firm、store、Web、arts、rec、info、nom”といった新しいgTLD(Generic Top Level Domain:一般トップレベルドメイン)を勧告しています。

    ○ニュースグループ(NG)の分類

    NGの名称もアドレスと同じように重複しないように管理されています。アドレスと異なり、大分類からツリー構造で階層的に徐々に詳しい内容に降りていくように表現されます。例えば、”rec.music.xxxx”は、xxxxに関する音楽記事が投稿されています。(インターネットの世界では、メールを使ってニュースに記事を投稿することを「ポストする」といいます。以前のパソコン通信からのユーザーは「アップする」という人が多い。厳密には、インターネットの世界で「アップ」というのはFTPによるファイルのアップロードをいう場合が多い。)

    <主なNGの分類>

    テーマ

    分類コード

    ニュースネット関連 news(News)
    コンピュータ関連 comp(Computer)
    自然・社会科学関連 sci(Science)
    社会文化関連 soc(Social)
    政治・科学・宗教など talk(Talk)
    趣味・芸術など rec(Recreation)
    その他 misc(Miscellaneous)

    ○メール

    メールシステムは、メールを作成したり読むためのフロントエンド(ユーザーインタフェース)とデリバリーするためのメールサーバー(SMTPサーバーとPOPサーバー)で構成されています。
    ユーザーインタフェースは、MUA(Mail User Agent)と呼ばれ、一般のメーラー(Ontlook Express、Netscape Messengerなど)により提供されています。

    MUAにより作成されたメールは、SMTPサーバーに送られMTA(Mail Transport Agent)に渡されます。MTAはメールの受取人アドレスからデリバリー経路を決めインターネットへ、つまり受取人側のMTAに送信します。送信の際にはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が使われます。
    送信されたメールはエラーがなければ受取人側のメールサーバーに届きます。(エラーがあるとMTAが再送処理が行ったり送信元にメッセージを返します。)届いたメールはPOPサーバーにスプールされ、受信者がメーラーでアクセスした際にMUAがパソコン側へ受信し表示します。受信の際にはPOPまたはIMAPと呼ばれるメールを読み出すためのプロトコルが使われます。(メーラーを使用しないでHTTPプロトコルで受信するシステムもあります。)

    ○TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)

    TCP/IPとは、インターネットを構成するネットワーク間を接続するためのプロトコルであり、インターネットとの接続を可能にするさまざまな通信プログラムにより構成されています。(TCPとIPをまとめて呼ぶ名称です。)プロバイダのサインアッププログラムで自動登録を行ったユーザーは、その際TCP/IPのさまざまな設定が行われたことが理解できないと思います。次回に手動設定を行う時のために、理解しておいてください。
    TCP/IPは、UNIXをOSとするコンピュータでは標準の通信方式でしたが、インターネットで採用されたことにより世界標準の通信方式として認められるようになりました。今でも他の通信方式(SNAなど)を使用したネットワークは世界中に存在していますが、インターネット経由の通信を行う場合はTCP/IPを使用するのがスタンダードと考えられるようになりました。
    通信というのは、信号の変換や伝送、機器の接続などにおいて、信号のやり取りをする手順(プロトコル)が一致していなければ成功しません。その手順を一致させるために次の7つの「階層(レイヤ)」を決め、それぞれの階層(全部で7階層ある)ごとに一致を試みます。「階層」は、ホテルの本館から新館への連絡通路を設けて行き来をしやすくするようなものです。「プロトコル」は、言葉の解釈などに行き違いが起きないよう規定してある外交文書のようなもので、世界共通の通信に関する約束事だといえます。

    <通信の7階層>

    7.アプリケーション層(ブラウザなど)
    6.セッション層
    5.プレゼンテーション層
    4.トランスポート層(TCPなど)
    3.ネットワーク層(IPなど)
    2.データリンク層
    1.物理層(イーサネット、トークンリングなど)

    通信プロトコルの階層では、一番下が物理的な接続を制御しています。そして中間層では、信号の交換手順の制御を、最上階では通信の適用業務(アプリケーション)に応じた制御を行うようになっています。TCP/IPの場合、最下層には、イーサネットなどのネットワークのプロトコル、中間層にはIP、その上にTCP、最上層にメールやファイル転送などのアプリケーションとなります。
    つまり、ダイヤルアップ接続を例にとると、ログイン時には、まず、ユーザーがブラウザを起動するとダイヤルアップがモデムを使用してプロバイダに電話し物理的な接続が確立されます。次に、ネットワーク上の割り当てられた宛先IPアドレスを探し、送信元IPアドレスとのネットワーク層での接続が確立されます。次に、TCPが上位のアプリケーションが使用する通信路を確保します。ここで、セッションが確立され、ログインが完了し、初めてブラウザからアプリケーションが利用できるようになります。ログインが失敗する場合は、これらの階層のいずれかに何だかの「不一致」が起きているのです。(例えば、回線が混んでいた、プロバイダを変更したがネームサーバーのアドレスが元のままだった、などもそれぞれの階層での不一致の原因になります。)

    一般ユーザーには、TCP/IPを理解することはかなり難しいと思いますが、最低限、自分のパソコンのネットワークの設定ではどのコンポーネントが利用可能になっているか、使用するダイアルアップネットワークではTCP/IPの設定がどうなっているか、ぐらいは理解しておいてください。

    ○ファイアウォールとプロキシ

    ファイアウォールとは、その名のとおり「防火壁」を意味し、企業や個人のネットワーク上のサーバーやパソコンに侵入しようとする行為(不正アクセスや破壊行為)から、システムを守るためのセキュリティシステムのことです。通常は、インターネットとLANの間に設置され、許されたデータだけを通過させるように制御します。パソコン、ワークステーション、専用のシステムを使ったものがあります。必要なサービスについてのみ通過を許可する「原則禁止」または特定のサービスだけを通過禁止とする「原則許可」のいずれかのポリシーを基本にして運用されます。(安全性と便利さのバランスが変わります。)

    プロキシ(Proxy)とは「代理」の意味で、サーバーに対する外部からの侵入を防止するために設けられる、IPアドレスを公開しない代理サーバーのことです。ファイアウォールとともにセキュリティシステムの一つとして広く利用されています。また、本来のサーバーの負荷軽減を目的として設置される場合もあります。ファイアウォールは、インターネットアクセスを制限するサーバーですが、プロキシは、外部からのアクセスや内部からインターネットへのアクセスを行うゲートウェイといえます。プロキシサーバーを受付窓口にすれば、本来のサーバーを危険にさらす不正アクセスも防ぐことができます。また、Webページへのアクセスの際にそのデータをキャッシュできるので、それ以降に同様のリクエストがあった時、速やかに結果を返せるという、Webへの高速アクセスを実現できるというメリットもあります。

  4. プロバイダ

    ISP(インターネットサービスプロバイダ)は、個人や一般企業、公的機関や各種団体に、インターネットへの接続サービスを提供する機関です。形態は、会社、非営利組織であったり、地方公共団体が主催するものなどさまざまです。

    ○プロバイダの役割

    プロバイダは、ユーザーからの接続を受け付ける通信回線と他のプロバイダと接続するための通信回線を持っています。ユーザーからの接続には、アナログ回線やISDNによるダイヤルアップ接続、専用線やADSL/CATVによる常時接続があります。他のプロバイダとの接続は通常、高速専用線が使われますが、ユーザーとの接続回線や接続機器の品質は、プロバイダにより差があります。このため、ユーザーが急激に増加しアクセス数が増えると「つながり難い」、「遅い」といったトラブルが発生する場合もあります。

    また、NOC(Network Operation Center)を設置し次のようなネットワーク機器を配置します。

    1.ユーザーからの接続を受け付けるモデムやルータ
    2.ユーザーからのアクセスを管理するアクセスサーバー
    3.IPアドレスとドメイン名を変換するためのDNSサーバー
    4.メールの送受信のメールサーバー(SMTP、POPなど)
    5.ネットニュースをやりとりするためのニュースサーバー
    6.サービス情報を公開したり、会員のホームページを設置するためのWebサーバー

    1が設置されているNOCはAP(アクセスポイント)と呼ばれます。大規模なプロバイダは、主要な都市にNOCを置いたり、各地にAPを設置しユーザーの便宜をはかっています。

    サインアップ後のユーザーにとって、6は大変重要です。というのは、インターネットへの接続に関するトラブル、各種サービスの変更、設定に関する情報が、このWebサイトでのみ提供されるからです。ほとんどのプロバイダは、「会員サポート」といったページにこうした情報を掲載しています。たとえば、トラブルについて問い合わせる、接続をADSLに変更する、ホームページをオープンする、メールボックスをクリーンアップする、メールを他のアドレスに転送する、各種パスワードを変更するなど、メンテナンスや契約変更の手続きについては、このページからのみ行えるようになっています。プロバイダのWebサイトのURLを、必ず、ブックマーク(お気に入り)に登録して、アクセスできるようにしておきましょう。(ビギナーほどこのページを見ずにパニック状態になることが多い。)

    ○接続の種類

    1)LANまたは高速インターネット(常時接続)
    2)ダイヤルアップ
    3)広帯域

    インターネットを利用したい場合に、その都度プロバイダに電話して接続する方法がダイヤルアップ接続です。(24時間つなぎっぱなしにする方法を常時接続という。)通常、アナログ回線接続が最高56Kbps、ISDN(INS64)で128Kbpsまでです。最近ではさらに高速のADSLやCATVのケーブル接続なども提供されるようになっています。

    ダイヤルアップ接続は、設定もやさしく、初心者や個人の接続に適していますが、昼間に頻繁に(または長時間)使用すると通話料が高くなります。大容量の検索や重いファイルのダウンロード、アップロード、Windows Updateなどを行う際には、通話料の安い時間帯を選ぶ、テレホーダイに加入するなど工夫した方がよいでしょう。また、接続している間は、ユーザーのパソコンはプロバイダのネットワークの一部になっていおり、IPアドレスは自動的に割り当てられます。(IPアドレスを固定した処理は実行できません。)

    常時接続の場合は、料金は高めですが、独自のIPアドレスとドメイン名が利用でき、独自のWebサーバーやメールアドレスを設定し利用することができます。したがって、各種サーバーの保守や、外部からの侵入に対するファイアウォールの構築なども必要になるでしょう。安価なレンタルサーバーを利用した独自ドメインが増えています。

    なお、筆者の経験では、最も普及しているアナログ回線接続では、56Kモデムを使用しても実際の通信速度は2、3割程度遅くなる場合が多いようです。ストレスなしにインターネットを楽しむには、早期にFTTH(光)、ADSL、CABLEなどの高速接続に切り替えることをおすすめします。

    ○プロバイダ選びのポイント

    インターネット相互接続(IX)サービスを行っている1次プロバイダと、それと契約している二次プロバイダがあります。1次プロバイダは「料金が高く速い」というイメージがありますが、むしろ、ネットワークの形態、上流との回線の太さ、アクセスポイント数、モデム台数、同時接続ユーザー数などにより変わってくると考えてください。(1次プロバイダの方が常に速いとは限りません。)
    ダイアルアップ接続する観点からプロバイダを選ぶ基準を検討してみましょう。さらに、HPや雑誌のベンチマークも参考にしましょう。

    1.アクセスポイント
    -市内局番内に、少なくとも隣接地域内にAPがある。
    -モバイルの場合は全国共通APがある。
    2.料金
    -利用頻度と使い方によって適切な料金制度が選べる。(固定制、従量制、併用性)
    -他と比較して安いか、妥当である。
    3.通信速度
    -アナログなら56Kbps、ISDNなら64〜128Kbps、ADSLなら実質800Kbps以上に対応している。(APが充実している。)
    -地域、時間帯での差異がわかる。
    4.インターネットとの通信速度
    -1次(上流)プロバイダとの通信の実効速度が高速である。(同時接続数を考慮。)
    -基幹(バックボーン)の通信が高速である。
    5.接続性
    -いつでも満足のいく通信速度でつながる。
    -ユーザー数に対する実回線数が十分である。
    6.サービス
    -プロバイダのHPのコンテンツが充実している。
    -HPが設置できるスペースが十分にもらえる。(最近は10MB以上)
    -スペースの追加、商用利用などの制限と追加料金。
    -CGI/SSLなどのプログラミング環境の制限。
    -提供されるユーティリティ。
    -独自ドメインが取得できる。

    同じプロバイダでも時間帯や地域によって状況は異なります。さらに、最初は高速でもユーザー数が増えるにつれて遅くなってくる場合もあります。それだけ流動的な世界であることに注意してください。

  5. サインアップ

    ○サインアップの手順

    プロバイダに登録するためには、通常オンラインサインアップを行います。パソコンからプロバイダのサインアップ用番号ヘ電話し、パソコン側プロバイダ側に必要な登録処理を行います。Windowsや雑誌に付属のCD-ROM、パソコンショップの店頭で配布されているCD-ROMなどに含まれているサインアップ・プログラムを起動し実行することにより簡単に設定することができます。プロバイダに正しく接続されれば入力事項を間違えない限りスムーズに登録できるでしょう。
    サインアップ・プログラムを提供していないプロバイダに登録する場合は、登録方法に応じて事前に各種設定値を入手し、必要な通信ソフト(ハイパーターミナルなど)をインストールし使用法を理解しておきましょう。サインアップの際にパソコン側で行っていることは次のようなものです。(これがわかればマニュアルでサインアップできる。)

    1.「ダイアルアップネットワーク」にプロバイダのアクセスポイント用の新しい接続を作る。
    2.ブラウザの「インターネットオプション」(「設定」)の接続の1をデフォルト接続に指定する。
    3.メーラーに「アカウント」を登録し、接続に1を指定する。

    ISDNの場合は、同期・非同期および通信速度(64K/128Kbps)によって使用するソフトモデムが異なります。 ADSL/CATVなどのLAN接続の場合は、通常、1は使用しません。

    ネームサーバーアドレスなどのTCP/IPの設定は1で、Web閲覧に関する設定は2で、送受信用メールサーバー、ニュースサーバーの設定は3で行います。

    ○サインアップの際のトラブル

    サインアップの際に発生するトラブルの多くはTA(ターミナルアダプタ)やモデムの設定をし忘れたり、正しく設定されていないことに起因します。(上記の1以前の設定が問題の場合が多い。)コントロールパネルの「モデム」のプロパティを開けて「ダイヤルのプロパティ」など、必要な設定を行ってください。(ダイヤル方法の「トーン」と「パルス」を間違える場合が非常に多い。電話器はプッシュ方式でも回線はパルスを使っている場合が意外に多いので、先入観念を捨てて設定を代えて試してみよう。)また、デスクトップに「MSN」のアイコンが表示されていると、初心者は不用意に「MSN」にサインアップしてしまうケースが多いので、その場合は速やかに解約処理を行ってください。(解約処理が成功し請求されていないことを後日必ず確認してください。)
    また、旧モデルのTAなどを購入した場合は、最新のWindowsでは不具合が発生する場合があるため、稼働環境の確認とドライバのアップデートなどに特に注意してください。

    サインアップの際に「Webは見れるがメールが通じない!」のような問い合わせが多いのは、プロバイダ側でメールアカウントの登録に時間がかかっている場合、3の情報(サーバーネーム、パスワードなど)が漏れているか不正確な場合が考えられる。逆に、「接続できたのにWebが見れない!」のは、上記1の設定に間違いがある場合がほとんどである。特に初心者は、パスワードの大文字・小文字の入力エラーなど、初歩的なミスを犯しやすい。面倒がらずに最初からチェックしてみよう。

  6. ブラウザ

    Webページのほとんどは、HTML(HyperText Markup Language)という言語で記述されています。(詳細はブラウザのソース表示機能で確認できる。)ブラウザはWebページに埋め込まれたHTMLタグを解釈し、レイアウトされた状態で表示するソフトです。初期のブラウザはテキストしか表示できませんでしたが、後に「Netscape Communicator社」の創立者の一人である学生が開発した、画像表示とマウスによる他ページへのジャンプができる「Mosaic」(モザイク)が登場し、これがインターネットブームの引き金になりました。現在の主流は、ご存知のとおり、モジラ(インターネットエクスプローラ)とネスケ(ネットスケープナビゲータ)で、そのルーツはともに「モザイク」です。

    ○URL

    URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上の場所と使われているプロトコルを指定する記述方法で、通常下記のように表現されます。

    1.http://www.egota.co.jp/
    2.http://www.egota.co.jp/index.html
    3.http://www.egota.co.jp/~asano/menu.html

    左端がスキーム名といいプロトコルを指定します。「http」はWWWに使われているWebページであることを示します。(他に、「https、ftp、wais、mailto、telnet」などがあります。)「www.egota.co.jp」は、Webサーバーのドメイン名です。ブラウザから1のURLを指定すると実際には、2のトップページが表示されます。トップページのファイル名には主に「index.html」「index.htm」などが使われます。
    3の場合は、ユーザー「asano」さんのディレクトリ(フォルダ)の「menu.html」が表示されます。ユーザーディレクトリは「~」(チルダ)を付けるように定めているプロバイダが多く、DOS/V機では半角モードで、”Shift+へ”を押すと入力できます。

    1のようにファイル名まで指定しない場合、デフォルトのファイル(通常xxx.html)が存在しないと「Not Found」のメッセージが表示されたり、ファイル一覧が表示されることがあります。
    また、ファイル名まで指定しない場合は、1のように最期に「/」を指定すると検索時間が短くなるといわれています。

    ○設定(インターネットオプションなど)

    ブラウザの設定方法を知らないユーザーが意外に多い。必ず、設定を見直し必要に応じて変更してください。標準フォントの書体や大きさ、一時ファイルの保存場所、セキュリティレベル、各メニューの位置、その他考え付くほとんどの項目が対象となる。「お気に入り」(ブックマーク)も、増えてきたらもフォルダを作成して分類するのがよい。

    ○ブラウザの制限

    「XXXX 5.0以降を推奨」などと記載されたHPを見かけます。HTMLはW3Cという国際委員会で標準化されていますが、上記のブラウザの製造元が独自の仕様拡張を行っているため、一部のタグに互換性がありません。また、画像の余白サイズが異なるなど基本仕様に違いがあります。さらに、バージョンによっても解釈できるタグが違います。例えば、文字をスクロールするマーキー(MARQUEE)はNNでは動かず、IEも3.0以降でないと対応しません。また、携帯端末では機能が限定されますし、携帯電話では使用できるタグが異なるのでそれぞれのサービスに対応したHTMLタグで作り変える必要があります。

    ○文字コードと文字化け

    メールとネットニュースには、JISコードのみが認められていますが、Webページで日本語を表示するには、JIS、シフトJIS、EUCのいずれかのコードを使用すればよいのです。(どの文字コードが使用されているかは、サーバーの種類によって異なる。)このため、ブラウザはコードを自動認識し表示しようとします。この際、どうしてもうまくいかず化けてしまうことがあります。このような場合、大抵はブラウザの設定(「表示」の「エンコード」か「文字コードセット」)を「日本語(自動認識)」などに変えることによって対処できます。

    ○クッキー(Cookie)

    クッキーは、ブラウザがWebページにアクセスした際、サーバーからの情報をページに送信して保存させたり、ブラウザが保存している情報をサーバー側で読み出すためのプログラムです。例えば、一度掲示板に投稿すると二度目からは、ユーザー名やアドレスがあらかじめ入力されているとか、「xxxxさん、ようこそおいでくださいました」が表示されるとか、アクセスの統計を計算するとか、さまざまな用途に利用されます。どのような情報が保存されているのか表面上わからないため嫌がるユーザーもいるのですが、Webの管理者には有効な機能のためクッキーを使用したページが多いのです。(当サイトではアクセスカウンタのカウントにのみ利用しています。)
    気になる場合は、ブラウザの設定によりクッキーを受け付けないようにしたり、確認ダイアログを表示することもできます。

    ○プラグインとヘルパーアプリケーション

    ブラウザに組み込まれ、ブラウザが処理できないデータを代わって処理する拡張プログラムをプラグインといいます。主なプラグインは最近のブラウザにあらかじめ組み込まれており、新たなプラグインをインストールしなければならないケースは少ないかもしれません。ブラウザは、自分が解釈できないタグについては外部ソフト(ヘルパーアプリケーション)にそのデータ処理を代行させる能力を持っています。しかし、ヘルパーアプリケーションは、処理結果をブラウザに返すしてブラウザで表示させるような緊密な連携はできません。
    プラグインは、このような、ブラウザとのより緊密な連携が可能なソフトウェアであり、処理結果をブラウザで表示することができます。結合のレベルは異なっても両者ともブラウザを支える非常に重要な機能です。Shockwave、Aiff、QuickTime、RealPlayer、LiveAudioなどのプラグインは、最近のマルチメディアデータをWeb上で再生するために不可欠な機能といえます。

    ○警告表示

    Webページを表示していると「警告」が表示されることがあります。これらは多くの場合、ブラウザのセキュリティのレベルの設定により表示されるものです。レベルが「中」以上に設定してあれば、次のような「安全でない」可能性のあるページにアクセスするとブラウザが警告を発します。

    1.ActiveXコントロールを含んでいる
    2.フォームからデータを送信する
    3.プログラム(プラグイン)などをインストールする

    暗号化されていないWebサーバーにフォームデータを送信する場合、途中で内容が読み取られる可能性があります。ActiveXコントロールは、ブラウザの機能を拡張する便利な機能ですが、ユーザーのパソコンで実行されるため、悪意を持って作られると、パソコンのデータ破壊や個人情報を盗むこともできます。プラグインも同様の危険性を持っています。警告表示を見たら、その理由を考え危険性を判断しましょう。

    ○スーパーリロードと履歴

    ブラウザは設定に基づきアクセスしたHPの情報をキャッシュに一時保存する。キャッシュの情報ではなく、サーバーにある最新情報を表示させたい場合に、強制的にWebサーバーにアクセスして最新情報をダウンロ ードする操作方法のことをいう。(強制再読み込みなどと呼ばれることもある。) Netscape Navigatorを使っているのなら、シフト・キーを押しながら 再読み込みボタンをクリックすればよい。Internet Explorerの場合は、コントロー ル・キーを押しながら更新ボタンをクリックすると同様の結果が得られる。スーパーリロードを実行すると、Webブラウザはキャッシュ・データを持っていてもそれを表示せず、Webサーバーにコンテンツを要求するHTTPメッセージ(リクエス ト)を送信する。プロキシ・サーバーを使っているときには、リクエストに、「キャ ッシュを使わないように」という意味の制御情報(「Pragma:no-cache」または「Cache-control:no-cache」)を付け加えてから送信してくれる。

    この原理を知らず、「Webページの情報がどうして更新されないの!」と困惑するユーザーが意外に多い。一時保存できる日数はブラウザ側で設定できるので、自分のアクセス頻度を考慮して設定してください。

  7. マナーとモラル

    ○ネチケット

    ネットワーク上のやりとりに関するマナーやエチケットをネチケットといいます。インターネット上では、TV会議システムやSkype等を除いて、コミュニケーションしている相手の顔は見えません。まるでバーチャルな世界のように感じ、性別や年齢を偽ったり、いかがわしいメールを送ったり、いたずら気分で犯罪を犯してしまうユーザーが非常に多いのです。実世界では、初対面の人とは、名刺を交換したり、挨拶を交わすのが当たり前です。掲示板であれ、メールであれ、チャットであれ、人間に接していることを忘れないでください。特に掲示板やチャットは不特定多数が見ています。気に入らなくても、相手を中傷したり、思いやりのない言動は許されません。悪気がなくても、文字のやりとりであるがために、ストレートに表現し過ぎて傷つけてしまうこともあります。メールやニュースを投稿(ポスト)する前に必ず相手の気持ちになって読み返してください。あなたの発言を見て、あなたの名前やメールアドレスを記録している人もいるかもしれません。

    インターネットは世界中のユーザーの共有財産です。フロッピーに入らないような大容量のファイルを圧縮せずに送ってネット内の渋滞を招いたり、不正なプログラムをアップしてサーバーをダウンさせたり、重複メール、間違いメール、不特定多数への勧誘メールを送って他のユーザーに迷惑をかけることのないよう、十分気をつけてください。

    <インターネットの禁止事項>

    1. 個人情報の公開

      当局からの開示要請など特別な理由がない限り、WWW、メール、掲示板、ネットニュースなどいかなるサービスにおいても本人の許可なしに個人情報を公開してはならない。プライバシーを侵害することになり罪に問われる場合もある。

    2. 個人情報の漏洩・販売

      個人情報を収集し販売してはならない。盗用され販売された場合でも訴えられる可能性がある。個人情報の管理はくれぐれも厳重に!

    3. 危険な情報/猥褻な情報の掲示・配布・販売

      これらの情報はその国の法律に基づき罰せられる。

    4. 他人の誹謗・中傷

      言論の自由を逸脱し、他人を誹謗・中傷するコンテンツの掲示・配信を行なってはならない。ネットストーカーなどの行為は実際のストーカー行為と同様に法律によって処罰される。

    5. 特定商取引法(旧訪問販売法)等に違反するネット販売

      自分の管理するWebサイトでの販売については、関連する法律を遵守する。特定サイトでの販売(オークションなど)については、そのサイトに表示されている規定に従う。これらを守らないと詐欺行為とみなされる場合がある。

    ○アドレスの変更

    メールアドレスやURLの変更はかなり頻繁に発生します。これらを変更した場合は、即刻関連するユーザーへ連絡しましょう。メールアドレス変更の連絡が遅れると、メールを送信すると送信者にエラーメールが返されます。送信者は、「なぜ連絡してこないのだろう」と考え、場合によっては互いの信頼関係を損なうことになりかねません。善意で貴重な情報を送っている送信者ほど、苛立ちがつのります。URLも同様です。サーチエンジンの更新も含め、変更は速やかに反映させましょう。

    ○アダルトサイト

    インターネットにはどの国でもアダルトサイトが数多く開設されています。日本では違法でもその国(州)の法律に遵守した内容であればWebページやニュースに掲載することができます。当然、日本のユーザーがそれらを個人で見て楽しむことは違法ではありません。しかし、海外のアダルト画像をダウンロードして国内のWebサイトに掲載したり、他人から見えるモニター上にそのような画像を表示すると公然わいせつ物陳列罪になる可能性があります。下記の刑法175条を理解してください。

    (わいせつ物頒布等)
    「わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的でこれらの物を所持した者も、同様とする。」

    ○子供への制限

    ネット上には、日本の法律に触れないが子供には見せたくないという、アダルト、暴力、麻薬、そのたの犯罪に関する情報を提供するページが多数存在します。IEでは「ツール」の「インターネットオプション」で、アクセス履歴をとらないようにしたり、コンテンツアドバイザの設定を変えることにより、好ましくないサイトヘのアクセスを制限することができます。ただし、コンテンツ規制は、制作者が格付けを行ったWebページか、ENC(電子ネットワーク協議会)やRSAC(Recreational Software Advisory Council)などの格付け機関が格付けを行ったWebページに対してのみ有効です。(参考:インターネットのリスク管理


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